これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

限定商品の魅力

2010年10月31日 20時05分47秒 | エッセイ
「限定商品」といわれるものがある。
 販売地域や期間を限定することで、消費者に「今しか買えない」「ここでしか買えない」と思わせ、購買意欲を刺激する商品のことだ。
 これまで、沖縄限定の「ハイチュウ パイナップル味」や、京都限定の「ジャイアントポッキー 宇治抹茶味」、栃木限定「餃子カール」などを買ったことがある。家族や同僚へのお土産に喜ばれるし、手頃で無難だから重宝する。
 ご当地キティちゃんも、何個買ったかわからない。
 企業としては、生産体制を整えたからには、全国各地で大量に販売できる息の長い商品を目指すものかと思っていた。でも、あえてそうしないことで、商品の価値を高めることができるらしい。消費者側にも、「他の人が持っていないものを買った」という満足感がある。
 逆転の発想に感心するばかりだ。

 期間限定商品にもそそられる。過去には「ペプシしそ」、今は「ペプシモンブラン」が話題をさらっている。どうも、「モンブラン」は美味しいと好評のようだが、清涼飲料水は甘くて苦手だ。飲めずに終わってしまいそうな気がする。
 10月は、ハロウィン商戦が盛んであった。仮装グッズや雑貨、菓子などがズラリと並んでおり、見ているだけで楽しくなってくる。私が子供の頃は、ハロウィンなどという行事はなかったが、「今、楽しまないと、来年までおあずけよ」と、悪魔のささやきが聞こえてきて、つい手が伸びる。
 よく行く桂新堂では、ハロウィン仕様のお煎餅が目についた。



「可愛い~♪」と一目惚れし、衝動買いをする。
 箱を開けると、同じ図柄の袋が出てきた。



 袋を開けると、思わず笑顔になってしまうほど、愛らしいお煎餅が現れ、ハロウィン気分を盛り上げる。



 ついでに、別の店で、チョコレートまで買ってしまった。



 企業の戦略だとわかっていても、抵抗できない魅力である。私は扱いやすい消費者なのだ。
 限定商品を考えた人は、やっぱりすごい。




楽しんでいただけましたか? クリックしてくださるとウレシイです♪

※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
 「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
コメント (16)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1030円の傘

2010年10月28日 19時59分43秒 | エッセイ
 最近、雨が多いので、傘を忘れないように注意している。
 苦い経験があるのだ。

 いつもはバッグの中に、折り畳み傘を準備しているのに、たまたま別のバッグにしたのが仇になった。定期や財布は入れ替えたが、急いでいたせいか、傘の存在をすっかり忘れていた。
 電車から降りて改札を出ると、真っ黒な雲が広がっている。とても、朝8時の空とは思えない。バッグの中を探り、私は青ざめた。「しまった」と舌打ちしたときには、もう遅い。待ってましたとばかりに、天から大粒の雨が落ちてくる。たちまち、ドドドという響きに変わり、水煙が上がる。
 ちょうど、改札の屋根の下に写真屋があり、店先には地味な雨傘が、澄ました顔で並んでいた。値札を見ると1030円と書いてある。平成5年の当時、まだ消費税は3%だったし、100円ショップはなかった。人の弱みにつけこむような強気の価格だが、背に腹は代えられない。私は財布を取り出し、傘を買って職場に向かった。
 駅から職場までは徒歩10分である。土砂降りの中を歩くと、傘があってもズブ濡れだ。髪もスカートも重くなってしまう。「でも、あとちょっとだわ」と自分を励まし進んだ。
 すると、急に空が明るくなった。
 見上げると、雨雲が回れ右をしている。「撤収~!」という掛け声は聞こえなかったが、一斉に駆け足で立ち去るところだった。
 とたんに雨がやむ。私は「ウソ……」と力なくつぶやき、遠くの雨雲をにらみ付けた。

 せっかく傘を買ったんだから、もっと降りなさいよ~!!

 自分勝手な理屈だが、そんな気分になる。
 ちょっと待てばよかったのだ。まったく、朝からついていない……。
 だが、ついていないのは朝だけではなかった。

 帰ろうとしたら、また雨が降っている。一日中、大気の状態が不安定なのだろう。「今度は傘があるから大丈夫だも~ん」と、私は冷静に傘立てに向かった。しかし、どこを探しても、1030円の傘は見あたらない。私は顔色を変え、目を剥いて傘立てを探した。

 そういえば、さっき、生徒がここをウロウロしていたな……。

 下校時間にも雨が降っていたせいだろう。どうも、傘のない生徒がこっそり盗んでいったらしい。
「わざわざ、1030円も出して、傘を買った意味があったのだろうか」と悩んでしまった。

 職場から、少し歩いたところにコンビニがある。
 そこでも傘を売っていたが、意地でも買いたくなかった。1日2本も買うのは面白くない。
「傘ないんだ。い~れてっ」
 私は同僚の傘に乱入し、体半分を濡らしながら、駅まで歩いていった。
 おかげで、傘を忘れることは滅多になくなったけど……。



楽しんでいただけましたか? クリックしてくださるとウレシイです♪

※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
 「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

米寿のお祝い

2010年10月24日 21時12分21秒 | エッセイ
 義母が88歳の誕生日を迎えた。
 私の6日後だから、ウチでは連続してケーキを食べることになる。
「おふくろ、米寿なんだよね」
 夫がボソッとつぶやく。
 そうか、八十八だから米寿。これはめでたい。いつもの誕生日よりも、盛大にお祝いしなくては。
 しかし、当の義母はそう望んでいないらしい。
「自分の母親が米寿を迎えたとき、親族を呼んで大々的に祝ったら、その後すぐ亡くなったんだ。父親も同じだったって。縁起が悪いから、特別なことはしなくていいって言ってた」
「そんなことがあったの……」
 急にしんみりする。
 だが、年齢が年齢だけに、米寿のお祝いをしなくても、結果は同じだったのではないか。
「おふくろは昔の人だからね。迷信でも信じるんだよ」
 ならば、普通の誕生祝いにするしかない。

 気持ち程度のプレゼントを買いに、私は駅ビルに向かった。ここには、洒落た雑貨屋さんが何軒も入っている。きっと、義母の気に入りそうなものが見つかるだろう。まずは3階から見ようと思ったが、不意に「明日のパンがない」と気づき、2階のパン屋に寄る。
 そういえば、コミックの新刊も出ていたっけ。4階の本屋にも行かなくては。



 私には、人のものを買うはずなのに、自分のものばかり買ってしまうという悪癖がある。
 今日も悪い性質を存分に発揮し、やっとこ3階に着いても、茶こしだの、ペーパークリップだのと、義母には関わりのないものばかりを手に取った。



 いかん、いかん。

 義母は花が好きだ。エレガントな花柄の多い、ローラ・アシュレイの店はどうだろう??
 私は頭を「義母モード」に切り換え、商品を片っ端から吟味した。

 ああっ、これは!!

 ネームタグに視線が釘付けになる。娘から「楽器ケースに名前をつけたいから買って」と頼まれていたものではないか。
 いそいそとレジに出し、お会計してから我に返った。
「違う~!!」と天を仰ぐ。

 早く、義母のプレゼントを買わなくちゃ……。

 和風雑貨の店で、可愛いお茶碗を見つけた。ウサギと月、ピンク基調の桜、招き猫、犬……。
 私は食器が好きだ。おそらく、主婦はだいたい同じだろう。割れることもあるから、代わりがあったほうがいいけれど、自分ではなかなか買う機会がない。
 一番愛らしいと感じた、イチゴの茶碗をプレゼントにしようと決めた。



 プラス、花で決まりだ。



 娘に、プレゼントを渡しに行くよう頼む。
 まもなく戻ってきて、「おばあちゃん、喜んでいたよ」と報告があった。
 ホッ。

 義母は本当に、米寿のお祝いを「縁起が悪い」と思っていたのだろうか。
 イベントには、何かと手間暇がかかる。
 大正生まれの義母は、控え目で慎み深い。「みんな忙しいのに悪いから」と、両親のことを口実にして、遠慮したのかもしれない。
 今となっては手遅れだが、何となく、そんな気がする。




楽しんでいただけましたか? クリックしてくださるとウレシイです♪

※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
 「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

篆刻(てんこく)の掛け軸

2010年10月21日 20時01分09秒 | エッセイ
 先日、素晴らしい誕生日プレゼントをいただいた。
『越中銘酒百選』というタイトルのついた、篆刻(てんこく)作品の掛け軸である。
 篆刻とは、石などを印刀で削り、印章を作ることを指す。わが国では、書道芸術のひとつとして多くの愛好家がいるそうだ。



 これは、交流のある富山在住のブロガー、やいっちさんから頂戴した、大変文化的価値の高い美術品である。この先、これ以上のものを入手できるとは思えない。
 文字だけでなく、繊細な図柄も忠実に再現されており、技術の高さに驚かされる。



 よくもまあ、こんなに細かい作業を続けられるものだと、ため息が出る。



 銘酒への愛着やこだわりなども伝わってきて、見ていて飽きない。



 作品は、過日亡くなられた篆刻家・青木越峰氏が、下積み時代に他のお弟子さんと共同で制作したものらしい。ご子息であるやいっちさんが、氏の遺品としてブログ公開したところを、私が拝見したというわけだ。(やいっちさんのブログはこちら
 幸運にも、ご厚意でいただけることになり、夢のようである……。
 本当に、ありがとうございました。
 地震や火事の際には、真っ先に持ち出さなければ!

 眺めていたら、篆刻家たちの熱意に伝染したのか、「私も作ってみたい」という意欲が、ムクムク湧いてきた。
 図案が、パッと浮かんでくる。
 素材として、消しゴムを使ってもいいらしい。
 たしか、高校生のときの彫刻刀セットが、今でもあるはずだ。
 鏡文字にして、私は一心不乱に消しゴムを彫り始めた。消しゴムは軟らかい上に弾力性があり、多少目測を誤っても誤魔化しが利く。初心者にとっては扱いやすい。
 カーブでは、彫刻刀でなく消しゴムを動かしたほうが、美しく仕上がるのだとわかった。目を近づけ、せっせと手を動かす。1時間もすれば、作品の完成だ。

 やったーーー!!

 しかし、紙に押してみたらどうなるのだろう……。
 私はドキドキしながら、作品に朱肉をつけた。消しゴムを持つ手が震える。ペッタンという手ごたえのあと、消しゴムを持ち上げたら、意外とイメージ通りのものができていた。横線が右下がりになってしまったことと、線がギザギザになっているところは気に食わないが、初めてにしてはまあまあだろう。

 満足、満足。



 せっかくなので、こちらも和風にデコレーションしてみた。
 ミニミニ掛け軸である。
 どうでしょう~!?




楽しんでいただけましたか? クリックしてくださるとウレシイです♪

※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
 「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一律200円割引券

2010年10月17日 20時12分03秒 | エッセイ
 自宅から2kmほど離れた場所に、シネマコンプレックスがある。
 たいていの映画は、ここで上映されるので便利だ。しかし、土日やレディースデーには長蛇の列ができ、チケットを買うまでに時間がかかる。
 私は待たされるのがイヤだ。チケットは2日前から購入できるから、なるべく前日までに買うようにしている。
「ねえ、今度の日曜日、『君に届け』見に行かない?」
 その日、部活が休みの娘が誘ってきた。映画は『告白』以来、見ていない。たまには映画館に足を運ぶのもよさそうだ。私は二つ返事で承諾した。
 日曜日の映画なら、土曜日にチケットを買おう。娘は留守だが、私ひとりで行けばいい。夕方、紫外線が弱くなった頃に出掛ければ、日焼けもしないし窓口も空いている。
「『君に届け』の割引券があるよ」
 コミックを買ったとき、中に挟まっていたチラシに、「一律200円割引券」というものがついていたそうだ。



 一般なら、入場料1800円だから、わずか11%の割引きに過ぎないが、小中学生の入場料1000円に対しては、20%の割引きとなる。あながちバカにできない。
 2人分で400円も安くなることを考えると、「一枚でお一人様の割引き」なのも頷ける。
 大して見たい映画でもないので、安いに越したことはない。私は割引券2枚をしっかとバッグに入れ、昨日の夕方、チケットを買いに出掛けた。

「おかえり~、買ってきたよ!」
 部活から帰った娘に、鼻高々でチケットを見せた。しかし、娘は「ハッ」と息を呑み、目をまん丸にしている。
「2枚買っちゃったの?」
「うん。何で?」
「ミキは、前売り持ってるって言ったじゃない」
「ええっ、聞いてないよ!!」
 何と、娘は、自分の分だけ前売り券を買っていたのだった……。



 知っているだろうと思っていた娘と、すっかり忘れていた私の行き違いである。先ほどまで膨らんでいた「お得感」が、見る見るうちにしぼんでいく。安くすんだと思っていたのに、実は高くついていたのだ。
 しかし、ここで挫けてはいけない。気を取り直して、娘にささやいた。
「誰か、友達に売ったら?」
「うん、そうする。明日みんなにメールしてみるよ」

 映画館は、ティーンエイジャーの女の子で賑わっていた。男性はゼロである。母親とおぼしき女性も、私ともう一人くらいで、極端な年齢構成だ。スクリーンには、少女受けしそうな見栄えのする男女が、幼い恋愛を繰り広げている。
 懐かしかったり、もどかしかったりと、自分の高校時代を思い出して見た。
 スタッフロールが流れるや否や、行儀の悪い女の子集団がゾロゾロと去っていく。だが、このあと、また映像が流れるのだ。館内に照明がつくまで、席を立ってはいけない。

「面白かったね」
 娘は満足そうだ。レストランに行き、そのままランチになだれ込んだ。
 待ち時間に「誰か前売り券買って」とメールしたらしい。OKの返事を待っていたが、世の中、そんなに甘くない。
「ダメだよ、みんな、いらないって」
「値段は? 安くするって言ったの?」
「ううん」
 小中学生の前売り券は800円である。700円くらいで交渉すれば、また違った結果になったかもしれないのだが……。

 いやいや。ここはひとつ、一律200円割引きでどうだろう。

『君に届け』小中学生前売り券が1枚あります!
 全国どこでも使えます!
 600円でいかがですか~!?
 早い者勝ちですよっ☆




楽しんでいただけましたか? クリックしてくださるとウレシイです♪

※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
 「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

重い思い

2010年10月14日 21時15分02秒 | エッセイ
 休日だったので家でノンビリしていると、娘が中学校から電話をかけてきた。
「腰が痛くて楽器が持てない……。迎えに来てくれる?」
 私は戸惑った。
「えっ、お父さん、いないよ」
 車はあるが、夫は留守だ。私はペーパードライバーなので、車体の大きなエルグランドは運転できそうにない。門を出る前に、ぶつけてしまうのが関の山だ。
 娘でも担げるものだから、車を出すまでもないだろう。
「じゃあ、お母さんがこれから学校に行くから、持って帰ってあげるよ」
「ホント?! じゃあ、校門で待ってるからお願いね」
 急いで支度し、スニーカーを履いて家を飛び出した。幸い、お天気もいいし、散歩ついでだと思えばいいか。
 校門で楽器を受け取った。ケースだけでも十分重いのに、サックスが入ると軽く6kgを超える。リュックのように背負うと、両肩が予想以上に引っ張られた。

 お、重い!!

「バッグもお願い」
 それは聞いていない……。娘は、その日の授業で使った教科書・ノート・参考書・辞書などが満載されたスクールバッグを、さも当然とばかりに手渡した。楽器よりも、こちらのほうが重いかもしれない。
 だが、手ぶらになっても腰痛は治まらないらしく、危なっかしい足取りでフラフラ歩いている。ここはやはり私が、合計12kg以上の荷物の運搬をするしかない。箸より重い物を持ってはいけないと育てられたはずなのに、おかしい。
 まるで姫と従者である。立ち話をしていた娘の同級生が、大荷物を持って歩く私を気の毒そうに見て、「お母さんに持たせちゃダメじゃない」と注意してきた。
 15分後、どうにか家に着いたが、楽器とバッグを2階に運ぶ力は残っていない。ヨレヨレになり、床に倒れ込む。私は考えが甘かったことを反省し、「自転車で行けばよかった」と後悔した。

 翌日、激しい筋肉痛に襲われた。肩や腕は大したことがないのに、左足のふくらはぎに強い痛みがある。意外な場所だ。「どうして、こんなところが痛くなるんだろう??」と不思議に思った。階段を下りるときが特につらく、針で刺されるような痛みが耐えがたい。
 子どもの頃は足腰が強く、大人をおんぶすることだってできたのだが……。

『姥捨て山』では、子が親を背負って山の中に連れて行く。そのまま置き去りにして、口減らしをするのだ。ひどい話だと思ったが、年寄りであっても人間は重い。栄養状態の悪い時代に、人一人背負って山のぼりすることはなかったと信じたい。
 少なくとも我が家の場合、小柄で細い父はともかく、丸々と肥えた母は到底無理だ……。台車がないから母は運搬できず、助かったなどという結末が浮かび、ひとりでクスクス笑いをした。
 母の父、つまり私の祖父は、180cmを超す大男で肉付きもよかった。要介護となったとき、オムツ交換や着替え、入浴などに相当な力が必要で、職員泣かせだったという。

 いやな予感がする。おそらく、母も介護者泣かせの老婆になるのではないか。
 娘の荷物で筋肉痛になる年頃なのだから、重いお婆さんだと困るのだが。
 絶対、捨てに行ったりしないから、痩せてちょうだいと頼もうか……。




楽しんでいただけましたか? クリックしてくださるとウレシイです♪

※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
 「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

信号機クイズ

2010年10月10日 20時08分23秒 | エッセイ
 信号機クイズです。
 さて、次の1~4の信号機のうち、正しいものは何番でしょう?
 何も見ないで答えましょう。



 できましたか?
 答えは4番です!
 信号では赤が一番重要なので、街路樹などで隠れることのないよう右側に配置するそうです。

 じゃあ、今度は縦型の信号機です。
 1~4の信号機のうち、正しいものがわかりますか?



 では、答えを発表します。
 正しいのは3番です。
 こちらも赤を目立たせるため、トラックの屋根などで隠れる可能性の少ない、一番上に配置するのです。
 縦型の信号機は、雪対策として生まれました。
 横型の信号機は雪に弱く、真っ白に覆われ見えなくなってしまうことがあります。
 でも、縦型だとそのような危険がないので、豪雪地帯ではこのタイプが設置されています。

 先日出席した、某企業のイベントでのひとコマだ。
 東京には、縦型の信号機がほとんどない。
 私は、赤が一番下かと思ったが、間違いだった……。くすん。
 父は、雪国・新潟の出身だ。おそらく、縦型信号機が多いのではないだろうか。確認しようとインターネットを調べたら、もっと珍しい信号を見つけた。
 新潟市の商店街には、横型歩行者用灯機なるものがあるらしい。普通、歩行者用の信号機は、赤の下に青いランプが並んでいる。ところが、この商店街では、アーケードの下に縦長の歩行者用信号機をつけると、位置が低くなりすぎてしまう。そこで、赤の右隣に青いランプが配置された横型を採用したという。



 初めて見たっっ!!

 全国には、まだまだ個性的な信号機があるそうだが、ランプが丸いものばかりで物足りない。
 横型歩行者灯機のように、赤青黄がどれも四角だと、トリコロール調になってオシャレだと思うのだが。



 急いでいるときは、こんな信号だとありがたい。



 で、交差する信号はどうするんだよ……。

 昔の同僚が、出勤途中に自転車で信号無視をしたところ、警官に追いかけられ、死に物狂いで振り切ったと言っていた。教員対警官の、公務員対決である。
 横型歩行者用灯機だったら、無視しなかったかもね~!




楽しんでいただけましたか? クリックしてくださるとウレシイです♪

※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
 「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まどみちお式練習法

2010年10月07日 20時58分44秒 | エッセイ
 前回のエッセイ教室で、まどみちおの『あいうえお』が紹介された。

 あいうえおは あおいでいる
 あおい うちゅうの あおい うえを

 かきくけこは かたくて こちこち
 かきっと くけっこ かむ けいこ

 さしすせそは すずしそう
 さやさや そよそよ ささ すすき

 たちつてとたち たてついてた
 たてと ついたて つったてて

 なにぬねのはね ねないのね
 なきの なみだに ぬれながらにね

 はひふへほはん はなはずかしい
 はひひ ふへへ ほほがはれて

 まみむめもは もう むやみに ねばつく
 もっちり むっちり あみまみれ

 やいゆえよは やわいようよ
 ぶよぶよ ぶゆぶゆ やわやわよ

 らりるれろなら ろれつが もつれる
 らるりり れるりり ろれろれろ

 わいうえおは おおさわぎだわ
 わいわい わやわや てんやわんや

 言葉の音を鋭い感性でとらえ、独特のリズムで語りかけてくるようだ。演劇部の発声練習よろしく、声に出して読むと、どこかで突っかかる。
 私は「た行」「は行」「ら行」で舌がもつれた。ここが発音の弱点なのだろう。
 早口言葉のように、30秒以内で読めたらすごいと思う。お試しあれ。

 もともと、私は人と話すことが苦手である。社交的とはいえない両親に、「おしゃべりはダメ」と厳しくしつけられたせいだろうか。口は美味しいものを食べるために必要なのであって、おしゃべりに使うべきでないはと感じていた。
 だから、私のトークは滑舌が悪いうえ、話題にも乏しい。自分でもつまらない話だとわかるから、盛り上がらずやめてしまうのだ。
 一方、文字を書くという作業は得意である。友達への手紙や、国語の時間に書かされる作文で、「書くことがなくて困る」と悩んだおぼえはない。文章を組み立てているうちに、次から次へと言葉が浮かんできて、それなりに話が展開するし、ほどよいところで結びとなる。

 この技術をトークにも生かせたらな……。

 なにしろ、仕事が教員なのだから、話は上手なほうがいい。
 まずは、まどみちお氏を教材に、発音の訓練をしてみたが、45秒もかかった。

 遅い!

 でも、繰り返し練習すれば、必ず上達する。
 頑張る価値がありそうだ。
 来年は、「トークが楽しいエッセイスト」を名乗れるよう、励みたい。
 それとも、「歌って踊れるエッセイスト」のほうがいいかしら。




楽しんでいただけましたか? クリックしてくださるとウレシイです♪

※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
 「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
コメント (16)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

豆乳選びの基準

2010年10月03日 20時33分33秒 | エッセイ
 大豆には、イソフラボンが含まれている。
 このイソフラボンは、女性ホルモンに近い働きをするそうで、更年期が近づく身には欠かせない。毎朝、好きでもない豆乳を飲み、夕食には義務のように納豆を食べる。
 豆乳には色々な種類があるが、私には調整豆乳が合っているようだ。無調整豆乳のほうが、体によさそうだけれども、豆腐ドリンクみたいで受け付けない。まろやかで、牛乳に近い口当たりの調整豆乳がいい。
 豆乳を飲み干して朝食を終え、歯みがきをしに行く。ちょうど、昨日で歯磨き粉を使い切ったところだから、新しいものを出す。私が使う歯磨き粉は、姉から勧められたサンスターのオーラツーステインクリアである。姉も私も、コーヒー、紅茶、赤ワインと、歯に色のつくものが好きなので、これが一番効くという。先日、ドラッグストアで、未経験の「ピーチリーフミント」味を買ってみた。



 ところが。
 口に入れた瞬間、「ブヘッ!」と吐き出しそうになった。

 何だ、これは!! 

 幼児向けの、ピーチ味の歯磨き粉のようではないか……。
 歯磨き粉は、ピリピリするくらいミントが入っているほうが好きなのに、何と嘆かわしい。
 だが、この甘さは、豆乳に合いそうな気がする。イチゴ豆乳は見たことがあるが、ピーチ豆乳は聞いたこともない。ぜひ、新商品として発売してもらいたいものだ。私は、絶対買いに行く。
 ところで、この歯磨き粉はどうしよう……。豆乳に溶かして飲めたらよかったのに。

 調整豆乳の中でも、私は東京めいらくのこれが好きだ。



 正直言って、味はどの製品にも大きな差がない。大事なのは、飲み終えたあとのパックの始末である。この牛乳パック形だと、取り扱いが楽で、あっという間に水洗いができる。
 最初は、頑丈に貼り付いているパックを開くのに苦労した。



「硬い、開かない、キーキー」と文句ばかりと言っていたが、簡単に開けられる方法がわかったのだ。
 まず、対角にある2角を引っ張る。



 ビリビリビリと音がして、硬いと思っていた上部が、実にスムーズに開く。
 それから、残りの2角を引っ張れば、たやすくパックを開くことができる。





 ひょっとすると、テレビなどで紹介ずみかもしれない。また、すでにご存じの方もいらっしゃるだろう。だが、私にとっては、「今までの苦労は何だったんだ?」と思うような技術革新であった。

 大豆を意識するようになって、はや8カ月が過ぎた。
 して、効果のほどは??
 更年期になってみないと、わかりませんねぇ……。




楽しんでいただけましたか? クリックしてくださるとウレシイです♪

※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
 「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする