これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

群馬土産ひもかわうどんを食らう

2023年09月17日 21時27分52秒 | エッセイ
 その日の昼食は、天神峠に行ったときに購入したひもかわうどんにした。



「なになに、できるだけ大きな鍋にお湯をたっぷり沸かしてくださいってか」
 ネットで作り方を確認すると、幅広うどんのためか、通常よりもゆとりを持って茹でることが推奨されている。ならば、我が家で一番ビッグサイズのパスタ用鍋がよかろう。推定水量は10リットル。これなら文句なかろうと自信を持って臨んだが、結論からいえば甘かったようだ。
「沸騰したら、麺がくっつかないように1枚ずつお湯に入れるわけね」
 ドドッとまとめて放り込んだら、ミルフィーユになるのであろう。上から丁寧に剥がし、グラグラしている湯の中へ沈める。ここまではオーケー。茹で時間は10分なので、鍋の様子を見ながらじっと待つ。
「あれれ、麺がすごく膨らんできたよ」
 茹でる前は2cmほどの幅だった麺が、倍ぐらいの太さになってきた。こうなると、麺が鍋いっぱいに広がって、身動きがとれなくなる。入れ過ぎたかと後悔しつつ、苦しまぎれに箸でちょこちょこかき混ぜた。
「うーん、10リットル入れても4人前は無理みたい。麺を分けて煮物の鍋に1人前、パスタ鍋に3人前にすればよかった」
 次回があることを前提に、あの手この手を駆使したい。
 4cmに膨れ上がった麺は10分後に茹で上がり、水洗いをした後、ザルに上げる。そうめん用の上品な器では収まり切れないので、味噌汁のお椀を使った。



「わあ、すごい」
 家族を呼ぶと、ワンタンの皮が長くなったような麺に感嘆の声が上がる。見た目のインパクトが強烈なのは間違いない。ネットには「麺というよりラザニア」といった評価もあり、その通りだと頷いた。
「美味しいね」
「うみゃい」
 反応は上々だ。七味を掛けても掛けなくても、うどんの旨味が口の中に押し寄せてくる。計算外だったのは、1本を切らないように茹でた割に、口に入る限界は3分の1本であったことだろうか。最初から半分程度に切って茹でることをオススメしたい。
 混みあった鍋の中を箸でかき混ぜたせいか、裂けてしまった麺もあった。



 扱いは丁寧に、と自戒する。
 10月には紅葉を見るため、ここを再訪したいと思っている。
 土産はもちろん、ひもかわうどん!

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コメント (8)
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