これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

日傘の買い替えどき

2023年08月13日 20時32分17秒 | エッセイ
 夏の日傘は必需品。
 紫外線が気になる年代から使ってきたが、しばらく経つと破れたり折れたりして買い替え、今のものは6代目ぐらいだ。



 刺繍が気に入り、できるだけ長く使いたいと思っている。



 傘だけでなく、収納袋の防水性も高く、濡れた状態でバッグにしまっても安心できる。



 ところが、結構、トラブルが起きて、私に買い替えを迫ってくる。
「あれえ、柄が畳めない……」
 最初の問題は伸ばした柄が縮まらないというものだった。布の部分は畳んであるのに、バッグから鶏の骨のような柄がニョキッと顔を出し、どうにも見苦しい。
「滑りが悪くなってるからいけないんだ。オイルを塗ってみよう」
 解決策がひらめく。さすがに天ぷら油はやめた方がいいだろうと、スクワランオイルを塗ってみる。すると、スムーズに動くようになり、伸びた柄を押し込もうと悪戦苦闘することはなくなった。
 次に、伸びた柄を固定できないというトラブルに見舞われた。
 ある日、傘を閉じたときに「ポロッ」と落ちていく何かを見た。すぐにはわからなかったのだが、伸ばした柄を固定するための金具だったらしい。



 ボール状のパーツがついていた場所に丸い穴が空いていたので、「これはまずい」とわかった。駅に着き、傘を差しても、「ひゅうぅ~」と柄が縮まってしまう。このぐらいの、冗談みたいな長さになってしまい、非常に困った。



 きっと、すれ違った人から「何だアレ、あはは」と指を差されるだろう。うーむ。
「そうだ、金具があったところを持てばいいんじゃない?」
 取っ手ではなく、少々上の部分を持てば、この問題もクリアだ。はっはっは。
 しかし、最大の問題を知ってしまい、ちょっと困っている。
「笹木先生、UV加工には寿命があるので、日傘は毎年買い替えるものなんですよ」
 若手の女性職員からやんわりと、紫外線対策について指摘を受けた。調べてみたら、たしかにそんなことが書いてある。1年とは書いていないが、2~3年でUV加工の効果がなくなるため、買い替えのタイミングを迎えるものだという。
「えー、今年でもう3年目だから、効果ないかも。まだ使えるのにどうしよう」
 ひとまず、9月まではこれでいこう。
 来年は……同じ傘を死に物狂いで探してみようかな。

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コメント (6)
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