これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

春の肌トラブル

2023年04月16日 20時39分43秒 | エッセイ
 冬から春にかけては目の周りが乾燥する。
 今年は特にひどくて、弾力性を失った肌がシワシワになってしまった。眉毛の下には細かな縦シワが並び、目頭からはハの字型に深いシワが刻まれ、まるでおばあさんのよう。
「うえーん」
 しかも、4月となれば、学校では始業式、入学式と晴れやかな行事が続く。生徒も保護者も期待と希望を抱いているのに、私は「どうしよう」と冷や汗をかいていた。クリームをたっぷり塗っても治らないばかりか、頬のあたりもピリピリする。もはや皮膚科を受診するしかない。
「ああ、湿疹ができていますね。赤くなっています」
 ありふれた症状なのか、医師は即座に何が原因で何が効くかを判断したらしい。
「じゃあ、非ステロイドの軟膏を出しておきましょう。前回と同じものです」
 へ? 前回って、いつ来たんだろう。薬なんかもらったかしら。
 必死で記憶をだどってみたが、一向に思い出せなかった。お構いなしに医師が続ける。
「1日2回2週間塗れば治ると思います。よくならなかったら、また来てください」
「はあ」
 処方されたのは、プロトピック軟膏0.03%というものであった。



「小児用?」
 あまりのシワシワ加減に打ちのめされていたのに、子ども用の弱い薬で間に合うという診断らしい。たしかに、同じものが薬箱にしまってあったので、以前にも使ったことがあるのだろう。残念ながら、まったく覚えていないけれど。
 半信半疑で塗ってみると、赤くなった患部が発熱してきて「効いてるぅ~」との実感があった。翌日には少しずつ肌がふっくらしてきて、2週間どころか3日塗っただけで元通りになった。
「すごッ! もっと早く来ればよかった」
 3日で現状復帰はしたが、医師の指示は2週間である。そのまま塗り続けていたら、頬のシミが薄くなり、心なしか色白になったような……。
 調べてみたら、特定の軟膏は美容液以上に美肌効果が期待でき、美容目的で購入されることがあるという。そうなると医療費を圧迫するため、控えてほしい等と書かれたサイトが目についた。だが、プロトピック軟膏は違うようだ。健康な肌には吸収されないようなので、お肌が元気になったらしまっておこう。また赤くなってきたら、トータルで3本に増えた軟膏を塗ればよい。
 教訓。
 お肌のトラブルは迷わず皮膚科へ。

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コメント (4)
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