これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

おせちメニューで漢字の勉強

2023年01月08日 21時58分41秒 | エッセイ
 年明けから一週間経つ。
 一日中ぐうたらして、本を読んだりお菓子を食べたりと、好き勝手に過ごしたお正月であった。体脂肪は増えたが、体重はほとんど変わっていない。幸い、そういう体質なのだ。
「今年のおせちはよかったな」
 このところ某企業のおせちを頼んでいたが、さすがに6年続くと飽きる。今年は某料亭に変えてみたら、家族全員が満足した。



 食べる前に一応写真を撮る。あとは家族一斉に箸を振りかぶり、「いただきまーす」の合図とともに目当ての料理をかっさらう。
「おいしい、おいしい」
「それナニ?」
「知らない。何かの魚じゃない?」
「そういえば、お品書きがあったよね」
「確認しよう」
 重箱のフタとともに、床に置かれたままのメニューを拾い上げる。
「むむむ……」
「なによ」
「漢字ばっかりで読めない……」



 ところどころに平仮名やカタカナもあるが、8割ぐらいは漢字だ。料理人は漢字検定の達人なのかもしれない。
「調べよう」
 スマホを片手に、漢字を検索する。
「河豚の龍皮巻き」は「ふぐのりゅうひまき」と読むらしい。
 しかし、食べてしまったので写真はなかった。
「鱈場蟹奉書巻き」は「たらばがにほうしょまき」で、カニの風味が味わえる逸品であった。



「渋皮栗の百合根金団」は「しぶかわぐりのゆりねきんとん」で、ビジュアルも甘さも文句なし。金箔で「寿」と書かれているのは御多福豆である。



 魚のつく漢字も多い。
「鰊昆布巻き」は「にしんこぶまき」。



「毛鹿鱶鰭姿煮」は「もうかふかひれすがたに」で、お重の中で一番の目玉であった。



「神饌の鮑磯焼き」は「しんせんのあわびいそやき」だ。
「ずわい蟹海鼠腸和え」には難儀した。どこで区切れているのかを考えると、やはり「ずわいがに」であろう。
 海鼠は「なまこ」と読むらしい。栄養価の高い美容食品と書かれていたので、今後は積極的にトライしてみたい。残念ながら食べてしまって画像はない。
 特に難解だったのが「出世芽慈姑」である。
「これは魚じゃないみたい」
「野菜かな」
 予想通り。「慈姑」は「くわい」と読むとわかった。



 今日は1月8日。松の内を過ぎたので、玄関の正月飾りを片づけた。
 晴れの日が続き、穏やかな年明けを迎えられたことに感謝をする。
 教養を高められる一年になるかも?

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コメント (6)
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