これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

平等院鳳凰堂は家でも作れる

2022年08月21日 15時21分12秒 | エッセイ
 ペーパークラフトの平等院鳳凰堂を買ったのは、2021年1月2日だった。



 忙しいとか、気が向かないなどといった理由で、ず~っと放置したままだったが、ついに「やる気」が訪れた。この機を逃してはならない。
「よおし、お盆までに完成させるぞ!」
 さっそく箱を開け、パーツを確認する。やけに細かい。



 こんな感じのものが20枚ほど入っていて、それぞれをミシン目から切り離し、山折り谷折りの指示に沿って折り曲げ、糊で貼りつけるのだ。



 この糊、普段はおとなしく立っていてくれるが、ときどきひっくり返り、テーブルから転がって逃亡しようとする。スムーズに進むよう、機嫌をとりながら作業した。
 説明書はいたってわかりやすい。





 忠実で正確なイラストに、ひたすら感心するばかりだ。描いた人を尊敬する。
 難をいえば、表と裏の区別がしづらいところだろうか。始めてすぐに間違え、あわてて直した。



「くうう~っ」
 黒いパーツを触ったあとは、手が汚れてこんな色に。この手で顔を触ったら大変なことになる。



 小さな問題をクリアしながら進めた。少しずつでき上がっていくにつれ、達成感がじわじわと湧いてきて楽しい。
 私は比較的大雑把な人間なのだが、こんな小さなパーツにも根気よく糊をつけ、他のパーツの窪みにはめこんでいく。自分でも意外に思うほど、飽きることはなかった。



 人間は、いくつになっても、少しずつ前進していくのだと実感する。拙速に結果を求める年代でなくなった今は、時間とやる気さえあれば、誰にでも完成させられる娯楽であるとわかった。
「できた!」



 このアングルよりも、水平に見た方が好きかも。



 はい、これですこれ。
 友人曰く、「平等院は、他の寺院と違って、雲の上感を感じる。まったく別格」なのだそうな。
 以前、京都旅行で見たはずだが、そこまでの想いはなかった。
 細部まで知り尽くした気がする今、あらためて訪問してみたい。


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コメント (10)
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