これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

007 ダニエル様最後のボンド

2021年10月17日 21時13分13秒 | エッセイ
 「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」絶賛上映中である。



 ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドも、これが見納め……。
 ファンとしては淋しい限りだが、すでに決まったことなので致し方ない。気分を高めるため、封切り前の9月26日に放映された「ダニエル・クレイグ ドキュメンタリー『ジェームズ・ボンドとして』」を見て予習した。
 番組は15年前にさかのぼる。6代目ボンドが発表された当時は、「ブロンド」「背が低い」「シュレック顔」といったバッシングを受け、逆風からのスタートだったそうだ。
 シュレック、シュレックねぇ……。俳優に人権はないのかと呆れた。
 しかし、「カジノ・ロワイヤル」のワンシーンで、海から登場する場面が公開されると風向きが変わる。水着のみをまとい、フェロモンが漂うたくましい肉体美を披露したせいか、次々と賞賛の声が寄せられたそうだ。その中に、「あの乳首を見ろ」というものがあり、声を出して笑ってしまった。やはり、俳優に人権はないのかもしれない。
 追い風を受け、確固たるボンド像を確立したダニエル様は、常に涼しい顔でスクリーンに映っている。記者会見の表情と違って、まさに戦う男と化していた。撮影中に骨折などのケガをして、万全ではないときも、クールにふるまっていたというから感心する。
 予備知識を仕込んで、先日、ようやく劇場に向かった。
 映画はマドレーヌの回想から始まった。



 酔っぱらって、ソファーでだらしなく居眠りするマドレーヌの母親は、何やら自分を見ているようでいたたまれない。客観的に見ると、こんな感じなのかもと反省した。
 それにしても、マドレーヌは子どものときから気丈だったようだ。だから、ボンドと合うのだろうと納得する。
 今回は、どの女性も強い。同じ00(ダブルオー)のノーミは度胸満点でパワフル。



 ボンドウーマンに分類していいの? と聞きたくなったりして。
 キューバのパロマは、セクシーなドレスが実にお似合いで、目が釘付けになる。



 銃を打っても飛び蹴りしても、「なんてキュートなの!」とワクワクした。
 最凶の敵であるサフィンは、どこかで見たおぼえがあった。



 それもそのはず、「ボヘミアン・ラプソディー」でフレディ・マーキュリーを演じた、ラミ・マレックだったからだ。
 こちらも、フレディとは似ても 似つかぬ悪人になり切っていたけれど、そうなっちゃった理由はわかるな、と共感できるキャラでもあった。能面のインパクトありすぎで、思わず目をそらしてしまったが。
 ストーリーに、いくつものツッコミどころがあったとはいえ、気にしない気にしない。
 劇場内に年配の客が多かったせいか、90分経過後あたりから、トイレ休憩と見られる人が何人もいた。今回は2時間44分もの長さである。もうちょっと短くていいと感じる反面、ダニエル様が最後なのだから長くてよかったとも思う。飲み物控え目に調整するのが一番!
 次の休みは「スカイフォール」を観ようかな。


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コメント (8)
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