これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

2020 誕生日~ガリ勉オバさんを目指す?

2020年10月18日 22時40分39秒 | エッセイ
 今日、私はまた一つ歳を重ねた。
 といっても、8日前に義母が亡くなったため、お祭り気分ではない。(関連記事「死者への手紙」はこちらから)
 しかも、昨日は土曜なのに仕事で19時まで職場にいたし、まったく盛り上がらないままこの日を迎えたわけだ。たぶん、自分史上はじめてのことであろう。
「お母さん、ワインが着いたよ」
 娘が声をかけてきた。そうそう、家族は気をつかって、控えめながらもお祝いムードを醸し出そうとしていることがわかる。2日前に何が欲しいかと聞かれ、「スパークリングワインのセット」と答えたら、これが届けられた。



 10本あると迫力だ!



 ボーリングだってできちゃうぞ!
 まあ、やらないけどね。
「夕飯にお寿司を頼んだから、ご飯を作らなくていいんだよ」
「へー、うれし~」
 ワインもありがたいけれど、思わぬ自由時間にもニンマリする。さて、何をしよう。
「やっぱり、勉強でしょ」
 ちょうど、太宰治の『斜陽』を書き写している。英文和訳の面白さもわかり始めたところだ。もっと早く気づいていたら、翻訳家を目指したかもしれないのに、ああ残念。終わったら本も読みたいな。カミュの『ペスト』を読み始め、佳境に入ってきた。このあとどうなるのかしら。
 いくつになっても、人間の脳は成長を続けるらしいから、学べるうちは詰め込もうと思う。
 だが、日経ビジネスを読んでいたら眠くなってしまった。
「ぐう」
 座布団の上でうたた寝するのも一興だ。リラックスしている証拠とばかりに、時間を気にせず眠りに落ちる。なんという幸せ。
「ほら、起きて。お寿司来たから、ご飯にするよ」
「ムニャムニャ」
 娘に叩き起こされ、寝ぼけまなこで食卓に着く。
 一日を振り返り、好きなことをして過ごした午後が、実に貴重だったと感じた。あらためて、仕事や家事でキツキツのスケジュールはよくないと反省する。そういう過酷な環境で、新しいアイデアは生まれないし、人間らしい感性は磨かれない。
「安息日も必要かな」
 ちょうど、一歳年寄りになったわけだから、これからは体を休める時間を作っていこう。
 どこかで生きるペースを見直さなくちゃね。


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (6)
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