これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

おうちシネマ

2020年05月17日 22時46分37秒 | エッセイ
 自粛生活のルーティンの一つに映画がある。
「えーと、今日は『蜜蜂と遠雷』ね。明日は『ヴェノム』」



「お母さんも一緒に観ようよ」
「えー、めんどくさいよ」
 最初は娘のDVDを、つきあいで一緒に観ていた。
 だが、動画サイトにアクセスするようになると、形勢逆転する。
「わあ、すごい。昔の映画が観られるのね」
 利用するのはもっぱら、U-NEXT。見逃した映画や、もう一度観たい映画がたくさんあって、私の方がはまってしまった。
「今日はジャッキー・チェンにしよう」
 自信を持って『プロジェクトA』を再生したが、娘に反応はよろしくない。
「ジャッキーはいいけどさ、共演の人はナニ? 汚いのばっかじゃん」
 ジャッキー、ユン・ピョウあたりはともかく、イケメン率が非常に低いので娘に放棄され、途中から私一人で観る破目になった。
「じゃあ、007。ダニエル・クレイグね」
「えっ、この人、カッコいいじゃん」
 冒頭からのドンパチと、ひっきりなしのアクションで飽きないが、シャワーシーンで突っ込まれる。
「ねえ、この場面、必要?」
 どうやら、ダニエルの脱ぎっぷりが気になったようだ。成人したとはいえ、子どもの前でベッドシーンを観るのも抵抗がある。続けて観た「トゥームレイダー」にも出演していたが、ここでもヌードがあったから笑えた。
「『ジョーズ』は?」
「サメが刺されてるよ。可哀想」
 登場人物よりも追われる殺人鮫に感情移入したらしい。なんでやねん。
「やっぱ、メル・ギブソンかなぁ」
「メルはいいよね、一番の美男って感じで」
 母娘で気に入っているメルなら間違いなかろうと、「サイン」を選ぶ。不気味な宇宙人は衝撃だったが、静かな場面では眠くなったようで、ウトウトしていた。私のおススメは、なかなか受け入れてもらえない。
「よし、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』だ!」
 これはウケた。マイケル・J・フォックス若い! 2作目、3作目は観なくてもいいけど。
「グレムリン」、「鉄道員」も好評だったが、「E.T.」、「ゴースト」には涙ぐみ、非常に感動したらしい。
 ウーピーつながりで観た「天使にラブソングを」も、メッセージ性が強くて響くものがあり、「観て得したな~」と感じる。映画はそうであってほしい。
「ねえ、ミキ。たくさん観たけど、どの映画がよかった?」
「そうだね、『グラディエーター』かな」



 これは意外。もっと軽くてコメディタッチのものがいいのかと思ったら、重厚で肩に力が入るような作品が好きだったらしい。
「世界史で習った内容もあって面白かったよ」
「ふーん」
 そうか、世界史ね。
 この先は、メル・ギブソンの「ブレイブ・ハート」やジョン・ローンの「ラスト・エンペラー」で攻めたいと目論んでいる。
 どっちも2時間半越えの超大作だ。
 長いけど頑張ろう!


    ↑
クリックしてくださるとウレシイです♪

※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
 「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする