これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

医療機関へGO

2019年05月05日 12時18分43秒 | エッセイ
 秋田のブロ友さんが「10連休で役所が休みだと、民間もストップしてしまう」と嘆いていた。それもそうだろう。スーパーに行けば、魚の品ぞろえが激減していた。市場もストップしているのだろうか。さぞかし、寿司屋は苦労しているのではと気の毒になった。
 ストップすることで、影響の大きいものの代表に医療機関がある。昨年末にピロリ菌退治の薬を飲んだはいいが、いなくなったかどうかを3月末に検査して、いまだに結果を聞いていない。このままでは夏休みになってしまいそうだ。
 病院のホームページを見ると、4月27日の土曜日までは診療し、28日から5月6日までは休診すると書いてある。文字にはなっていないが、「教えてほしかったら、何が何でも27日に来い」という意味であった。
「よっしゃ、聞いてくるか」
 これを逃すわけにはいかない。重い腰を上げ、イヤイヤ電車に乗って病院に行った。
「検査の結果は陰性です。これで胃がんのリスクは下がりましたが、胃炎は残っているので定期的に内視鏡検査を受けてください」
「はーい」
 どうやら、ピロリ菌をやっつけられたようだ。思い切って、休診前に飛び込んでよかった。
 あとはのんびり残りの9日間を過ごすはずだったのに、そうはさせてくれなかった。
「さて、今日の夕飯はカボチャの煮つけと鮭のソテーよ」
 たしか、5月1日だったと思う。スパークリングワインを飲みながら、私は夕食をとっていた。特に硬い食べ物はないのに、モグモグと口を動かしていたら「ジャリッ」と金属製の歯応えがあった。
「ヤバッ」
 以前にも同じ経験がある。これは、歯の詰め物が取れた音だ。
「やっぱり」



 あーあ……。
 もう医療機関にかかる心配はないと思っていたのに、これでは歯医者に駆け込まないとマズい。
「困ったな。いつ行こう。7日は午前中会議で15時から来客だし、8日は職員会議だし、9日は歯医者が休みだし、10日も15:30から会議で、11日は土曜授業か」
 少なくとも、連休明けは行く暇がないとわかった。でも、11日には母の喜寿のお祝いディナーがあり、中華をいただくのだ。フカヒレの姿煮や、ロブスターに北京ダックが待っている。こんな歯では美味しく食べられないではないか。もはや、休日急患診療所に頼るしかない。
「たしか、練馬区役所の近くだったな」
 検索すると、やはり区役所の近くで歯科の診療をしているようだ。翌日2日に予約を入れ、いつになく軽い足取りで診療所に向かった。何としても、豪華な中華を万全のコンディションで食べようという執念のなせる技である。取れた詰め物をはめてもらい、ウキウキしながら帰ってきた。
「うっふっふ~。何とかなるもんだわね」
 その後はどこも悪くなっていないが……。
 連休も、今日を入れてあと2日。
 休日診療所のみなさま、ありがとうございました。


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コメント (10)
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