これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

鹿と大仏

2018年11月11日 21時12分08秒 | エッセイ
 問題1。
 法隆寺の五重塔は、AとBのどちらでしょうか。
 A


 B


 問題2.
 法隆寺の夢殿は、AとBのどちらでしょうか。
 A


 B


 どちらも答はBである。
 Aは上が興福寺の五重塔、下が興福寺の北円堂なのだが、時系列で写真を管理しないと、撮った本人にも見分けがつかない。
「ったく、これだから素人は!」
 専門家には呆れられるかもしれない。でも、よく似ているから、「1枚あればいっか」とスルーしたくなる気持もわかってほしい。
 その点、東大寺の大仏は違う。



 ここにしかない、偉大なる存在感が観光客を惹きつけるのだ。





 その証拠に、こんなに人が押し寄せていた。



 黄色い帽子をかぶった小学生がやけに目立つ。
 大きくなったら、鎌倉の大仏も見に来てくれ~い!
 ただし、大仏殿までの道には、鹿のフンが数多く散乱している点が気になった。



 犯人はコヤツらたちである。
 人間が近づいてきたら、ヤツらはまず手元をチェックする。鹿せんべいの有無を確認しているのだ。持っていなければやり過ごすが、持っていたらすばやく駆け寄っていく。
「え? 何よ何よ」
 彼氏と談笑しながら歩いていた女の子は、突然ニューッと目の前に現れた鹿に仰天しつつも、鹿せんべいを与えていた。もはや強奪に近い。
 この鹿たちは、鹿せんべい売り場の近くに陣取って、効率よくブツをゲットするつもりでいる。





 かと思えば、こんなところで待ち伏せする鹿もいて、奈良公園は乱れていた。



「可愛いのは最初の何頭かだね」
「鹿はもういい」
 私と娘は、逃げるようにして奈良公園から脱出した。
 大仏殿には、大仏様の手も展示されている。



 ぜひ、鹿せんべいを持ってほしい。


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コメント (8)
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