これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

何はさておき、出雲大社へ

2018年08月26日 23時32分15秒 | エッセイ
 妹が卒業旅行をした際にもらった御守りがある。



 たぶん、もう25年くらい経っているはずだ。いくらなんでも返しに行かねばと、気になっていた。
「出雲大社に行きたい」
 家族旅行の行き先を決めるとき、娘がこう提案してきたので、渡りに舟とばかりに賛成した。
 島根に行くのは初めてだ。出雲縁結び空港から連絡バスに乗り、出雲大社に向かった。なぜか、旅行の一番初めに行かねばと思った。
「前方に一の鳥居が見えてきました」
 島根の人は「よくしゃべる」という印象だ。連絡バスなのに、運転手が観光バス並みに案内をしてくれる。松を防風林にしている家屋や、天気、参拝の仕方、下車するバス停などなど、話題が尽きないことに驚いた。
 タクシーに乗っても同様だったし、山陰本線で益田方面に行ったときも「運転手に話しかけないでください」と何度も放送していたことを考えると、社交的な県民なのではないかと感じた。
 ちなみに、一の鳥居は風力発電のプロペラのように巨大だったため、とてもカメラに収まらなかった。写真がなくて残念だ。
 境内に入ると、あちらこちらにウサギが並んでいる。



 愛くるしい姿に魅了され、観光客に囲まれていた。
 この神社には大国主命(おおくにぬしのみこと)が祀られている。



「だいこくさま」という呼び方の方がピッタリくるかもしれない。



 10月には、全国の神々がお集まりになる神社なので、敷地は広いし、建物がやたらと立派だ。格式の高さとスケールに圧倒される。



 まずは拝殿。



 出雲大社では、「二礼、四拍手、一礼」が作法なので、あちこちで「パンパンパンパン」と手を合わせる音が響いてくる。
「あ、御守りを返さなきゃ」
 ここでようやく大事な用件を思い出した。拝殿の手前に引き返し、当初の目的を果たす。何やらスッキリした気分だ。
 ご本殿には入れない。八足門という場所からお詣りする。



 特別参拝ツアーに申し込めば立ち入ることができるようだ。もっと、時間があればよかったのに。
 未練がましく、門の周囲をグルッと回り、内部の様子をうかがう。



 屋根しか見えなくても、御利益ありそうな気がする。



 写真を撮っていたら、蜂が指にとまったが、刺されなかった。大社の蜂は行儀がいい?



 最後に見たのは神楽殿である。



 ここの注連縄は日本最大級で、重さは4.4トンもあるのだとか。拝殿の注連縄も大きかったけれど、こちらの方が遥かに立派で度肝を抜かれる。
「ここで写真を撮ろうよ」
 ジャンボな注連縄を背景に、今年の旅行の家族写真。いい感じ~!
 おみくじは、もっといい感じであった。



「なになに、本年は、いよいよ和楽に結ばれた心楽しいことが多い年である。福縁に結ばれて、業は着々と生成発展の域に進む、だって」
 さらに、願い事叶う、売買利ありなど、よいことばかりが書いてあるのがうれしい。
「ミキは、出費が多いって書いてあった……」
 慢性金欠病でピーピーしている娘は、それなりのおみくじを引いている。
 てことは、当たっているのかも?
 3泊4日の旅行が、気分よくスタートした。


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コメント (10)
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