これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

海の日だけど山登り

2018年07月19日 19時49分15秒 | エッセイ
 秩父の札所は34か所ある。
 1km前後の間隔で隣接している札所がある一方で、孤立した場所にあり、隣と15km以上離れている札所もある。
「次回は、遠くに行きましょう。31番、32番がいいですね」
 地図で見ると、赤い矢印の場所である。



 案内役の同僚・栗本さんの立てたプランに沿って、7:20西武秩父駅に集合した。
 結論から言うと、今回は健脚メンバーだったため、33番まで回れてしまったのだが。
「バスで終点の栗尾まで行き、そこから歩きます」
 この日の秩父は、最高気温が36.6度だったらしい。道理で、歩き始めてすぐ、額を伝った汗が目に入ったわけだ。毎日、冷房の利いた部屋で過ごしていると、猛暑という言葉が体感できないけれど、この日ばかりはよーくわかった。
 途中で水子地蔵寺を通過する。



 水子地蔵は全部で14000体あるという。早く、お父さん、お母さんに会えるといいね。
 31番札所入口では、仁王様がお出迎えしてくれる。石造りでは日本一の大きさと書いてあった。



 約300段の階段を上がり、暑さと疲れでヨレヨレになってお参りした。



 水分補給と栄養補給をしてしばし休憩。おにぎりの美味しいことといったらない。猛烈に汗をかいたときは、塩分補給も忘れちゃいかんそうだ。
「さあ行きましょう」
 休めば体力は回復する。
 ふふふ、私もまだまだ若い? お次は32番目指してGO!
 31番から32番に行くには、バスで小鹿野警察バス停に戻り、そこから歩いて大日峠を越える。この日は海の日だったが、上りの続く山道を歩くというわけだ。もっとも、足元はすべて緑。草の海といえないこともない。
 32番札所は山門もステキだったが、奥の院が何より素晴らしかった。



 鎖場を昇って奥の院に行くと、断崖絶壁の馬の背に出る。
 足場は狭く、落ちたらひとたまりもない。高所恐怖症でなくても怖くて、崖には近づけなかった。背景の木の高さを見ると、とても平常心ではいられない。



 しかし、この先には「お船観音」といわれる観音様が待っているのだ。



 ちょうど逆光だったので、横からの撮影となったが、柔和でやさしそうな表情である。「来てよかった~」とうれしくなり両手を合わせた。
 反対側には、未と申の守り神である大日如来様も鎮座している。私は未年生まれなので、特に念入りにご挨拶をした。



 ご朱印もこの通り。



 休憩のたびに飲み物が減っていく。クソ暑い日に歩き回った経験がないので、どのくらいの量が必要なのかわからなかった。必死で自動販売機を探し、ポカリスエット、缶コーヒー、水などを補充した。全部で2リットルは越えたと思う。野菜ジュースは家から持参して正解だった。さらに、グレープフルーツジュースがあれば、何もいうことはなかっただろう。次回は果汁を用意せねば。
「まだ2時です。じゃあ、33番にも行きましょう」
「はーい」
 


 本当によく歩いた。5時過ぎに西武秩父駅行きのバスに乗るまで、ほぼ歩きづくめの行程である。
 おかげで、ヘルスメーターはこんな表示に……。



 上った階数「115階」とは、我ながら驚きだ。
 家に帰ると、夫と娘から「汗臭い」と嫌がられ、服を脱いだら全身あせもだらけ。首に巻いたタオルが、汗で重くなったのは初めてのことかもしれない。
 そうそう、歩いている途中で、こんなものを見つけた。



 ガンダム観音ではありましぇん。


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コメント (6)
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