これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

100点満点でどのくらい?

2018年04月29日 22時57分13秒 | エッセイ
 ようやくGWに突入した。
 4月から新しい職場となり、毎日気を張って過ごしていたせいか、この一週間が実にうれしい。
 さて、4月を振り返り、自己採点してみよう。
 2日から6日の一週目は20点くらいだった。もちろん、100点満点である。
 起きる時間は早いのに、紅茶をいれたりラジオを聴いたりしていると、あっという間に6時を回ってしまう。職場に着くのは7時45分ごろ。決して遅い時間ではないが、私の仕事には朝の電話番も含まれているから、もっとゆとりを持った方がよい。わかっちゃいるけど、何時に出ればいいのやら。
 一番困ったのは、学校の事情がわからないことだった。早く副担任を決めてと言われても、職員の構成を把握していないのだから、まったく見当もつかない。会議に提出する資料もしかり。時程表がない、月間予定がわからない、臨時時間割の希望用紙はまだか、などなど。全部書いたら、400字詰め原稿用紙5枚は必要だろう。
 ひとつ嬉しいことがあった。図書館で本を借りようとしたら、「新任者の準備ができていない」と係の人に断られた。ガッカリしていたところに、「私の名前で貸してもいいかしら」と背後から声をかけてくれた職員がいたのだ。係のオーケーが出て、めでたく本を持ち帰ることができた。
 2週目の9日から13日までは、ちょっとマシになった。乗り継ぎのいい時間帯を発見したからだ。朝6時半に家を出れば、職場には7時25分に着く。職員室にいるのは7人ほどで、「勝ったぜい」という気持ちがふつふつと湧いてくる。新参者は先手必勝。お湯を沸かせばお礼を言われ、気分よく仕事をすることができた。
 昨年の会議録の在りかもわかった。「ほお、この時期はこれをやっていたのか」と確認することで、資料の不備を解決し、催促される場面が急減した。職員の名前、教科、年代、着任の年、特徴などもおぼえたから、わからないことがあったら誰にどれを尋ねるかの判断もつく。採点結果は50点にアップした。
 3週目の16日から20日で、ようやく軌道に乗ってきた。大学4年の娘も「おかずだけ残しておいてくれれば、自分でお弁当を作るよ」と宣言し、私に協力してくれる。起きる時間は去年と同じでも、家を出る時間は20分早い。スピーディーに支度ができるようになったおかげで、出勤は7番目をキープ。
 私が委員長になっている組織がいくつかある。委員に初会合の日程を相談し、動き始めた。どういう手順で進めて行けばよいかは、前の学校と同じだ。一方的にならないように、自分の都合ばかりを主張しないように気をつければ、周りからの協力が得られることが多い。甘いかもしれないけれど、ここは80点。
 23日から27日までの最終週では、2日間校外に出る仕事があり、内部の協力が不可欠だった。外での仕事を終えて学校に戻ると、打ち合わせ通りにできていて安堵する。これはありがたい。もうすぐ5月だし、柏餅でも買っていこうと思いついた。



「よかったらどうぞ」
「あ、ありがとうございます」
 私の部署には男性が多いのだが、どうやらみんな甘いものが好きらしい。面白かったのは30代前半の職員で、柏の葉を手に取りしげしげと眺めている。
「これ、食べられるんですか」
「食べられないよ」
 私より早く、彼の隣の男性が教えていた。2人は同じ年代で仲良しなのだ。
「初めて食べるよ、これ」
「マジかよ」
 30代にして初柏餅というのも珍しい。差し上げたものを、その場ですぐ食べてもらえるのも気分がいい。2人のやり取りを聞いていた別の職員もクスクス笑い、リラックスした表情になった。お菓子の力はすごいなぁ。
 報告文書や調査回答も期日までに間に合っている。校長に委員会の進捗状況を問われれば、資料を持って即答できるし、やっと手ごたえがつかめてきた。4月全体では前半の落ち込みが響いたものの、後半は調子が上がってきたから、トータルで65点くらいではないか。
 おっと、油断は大敵だ。5月は中間考査や採点報告があるから、気を引き締めて対処しなくては。
 80点以上はとるぞ~!
 GWの残りも楽しまなくちゃね。


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (12)
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