これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

ドットなマット

2018年02月11日 20時25分13秒 | エッセイ
 22年前、わが家は新築だった。
 ガスレンジもピカピカで、汚れても雑巾でひとふきすればキレイになったものだが、今は違う。
 ベタベタの汚れはまだよい。ガスレンジ用の洗剤で、だいたい落とすことができるから。問題は、積もり積もって盛り上がった油汚れである。ガスバーナーで熱され、ベタベタが乾いて、カサカサのかさぶた状になっている。ナイロンタワシなんぞ歯が立たないし、無理に剥がそうものならフッ素加工ごと取れてしまう。もはや、お手上げだ。
 料理は好きだが、キチャナイ汚れを見るたびにテンションが下がる。「あーあ、ちゃんと掃除しておけばよかったわぁ」と反省するばかりだ。
 しかし、たまたま、いい商品に出会うことができた。
「なになに、ガスレンジマットだって」
 カタログの写真を見てピピッときた。いや、ピピピピピッッぐらいの音だったと思う。可愛らしい柄のマットは、わが家のガス台にちょうどいい気がした。さっそく、メジャー片手にサイズを測ったら、予想通りピッタリではないか。これを敷けば、バッチイ油汚れが見えなくなる。毎日、気分よく台所に立てるぞ。
「よしっ、注文だ!」
 5日後、商品が届いた。



 マットは紙製だが、耐熱加工が施されている。もっとも、炎に近づければ燃えてしまうから、書いてある通りにセッティングしなければならないが。
「ママ、ガス台、掃除しておいたよ」
 おお、なんという幸運。私が出かけている間に、夫がガスレンジの掃除をしてくれた。夫は夫で、洗剤不要の化学雑巾を買ってきたから、ためしに何かを拭いてみたかったようだ。
 キレイなうちに、マットを敷く。付属品に両面テープがあり、四方を固定するようだ。かさぶた状のところを避け、せっせと貼り付けたあとは、五徳を置いて安定させる。



 どうでっす~?
 カタログでは、「宇宙に広がる星」のデザインに見えたのだが、実物は普通の水玉であった。私の母などは、おそらく「ボツボツ」などと言うだろう。
「イボイボ」だろうが「テンテン」だろうが、何でもいいのだ。気に入ったのだから。
 さあさ、楽しく料理しましょう!


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (4)
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