これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

凍てつく一週間

2018年01月28日 20時39分13秒 | エッセイ
 都心は48年ぶりの低温を記録し、連日、氷点下に凍えている。1月22日は、23cmの積雪を記録した。
「ううう~、寒い寒い」
「大雪警報が出ましたよ。早く帰らないと」
 職場にも動揺が広がり、電車が動いているうちに帰宅する動きが出てきた。
 私も早く帰りたかったが、仕事が終わらないと動けない。ようやく、18時前に職場を出たときには、こんな風景が広がっていた。



 電車はすでに遅延していて、家に着いたのが20時45分。長かった……。
 夕飯をすませて入浴し、暖かいパジャマで寝ようとしたのだが、様子がおかしい。
「あれ? 何か縮んでる」
 綿100%、中綿入りの真冬仕様のパジャマはMサイズである。



 だが、洗濯後に袖を通したら、SSサイズかキッズサイズくらいの大きさになっていた。
「マジ? この寒いときに、勘弁してよ」
 犯人はわかっている。夫だ。
 ヤツはとにかく乾燥機が好き。雪が降っているのをいいことに、「外に出せないから仕方ないよね~」と乾燥機使用不可のパジャマまで槽内にぶち込んだらしい。本人は親切のつもりだが、こちらにとってははた迷惑な話である。洗濯物なんぞ、吊るしておけばすむのだし、生乾きでも着れば乾く。
 まったく、何てことをしてくれたんだ!
 袖はかろうじて肘の5cm下まで、ズボンの裾はふくらはぎが隠れるほどの長さと化し、ツンツルテンで悲しかった。
「……ママ、申し訳ない」
 夫はしょんぼりしていたが、泣きたかったのはこちらだ。幸い、履く毛布という長い靴下で足は隠れ、モコモコベストでお腹もカバーできる。新しいパジャマを買うまでは、この状態でこらえるしかないだろう。
 運の悪いことに、26日の朝は床暖房がつかなかった。床下の水を熱で温めて、暖をとる仕組みになっているのに、その水が凍結したらしい。短い丈のズボンで寒かったこと、寒かったこと……。
 無理やり縮んだパジャマを着ていたら、ちょっとずつ伸びてきた。もしかして、完全じゃなくても元に戻る? 次に洗濯したときは、生地を伸ばしながら干してみよう。
 昨日は土曜日だから、仕事が休みだった。近所の神社でお参りをする。鳥居をくぐり、御手水に向かうと、蛇口をひねっても水が出てこない。
「うわっ、ここも凍結してる~」
 作法に反してしまうけれど、どうしようもない。体を清めないまま参拝した。明日は、ペットボトルに水でも入れてきましょうかねぇ。
 予報では2月1日にも、また雪が降りそうだとか……。
 いやあ、寒気団のみなさん、そろそろ戻られた方がいいですよ。
 さあ、さあ、お帰りはあちら~!!


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (8)
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