これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

年末人間ドック

2017年12月28日 21時53分41秒 | エッセイ
 人生初の人間ドック。
 クリスマスに、さんざん飲み食いした後である。自分でも、日どりを間違えたと思うけれど、ここしか空いていなかったのだから仕方ない。夫がカレンダーに「ママ人間ドッグ」などと書き込んでいたが、私は犬ではない。まあ、来年の干支だからいいか。
 集合9:30。
 朝食抜きはツラいが、水や白湯は飲めるからまだマシだ。朝はゆっくり起きて、ダラダラ過ごし、9:15には病院に着いた。余裕を持って家を出たつもりが、そうでもなかった。
「時間前ですが、受付を始めますので、呼ばれましたらカウンターまでお越しください」
 すでに10人ほどが待合室でスタンバイしており、私は後ろから3人目であった。早く始まれば早く終わるので、みなさん、気合いを入れて来たようだ。甘かった。家でのんびりしている場合ではなかった。
 ようやく、私もカウンターに呼ばれる。検体や書類を提出した後、受付嬢からスマホを渡された。
「次に受診する場所は、こちらから指示しますので、お持ちになってください」
 へー、今どきのドックは、こんなシステムになっているのか。ロッカーの施錠、開錠にも使えるし、受付票の役目も果たす。ちょっと感心した。診察着に着替えると、「身体計測にお越しください」との表示が出た。地図のボタンもあり、場所がわからなかったらタッチして確認する仕組みである。「よくできてるなぁ」と拍手を贈りたくなった。
 さて、身体計測のあとは、視力、眼底・眼圧、採血、心電図、腹部超音波、胸部レントゲン、診察、聴力といった具合に進むのだが、ひとつ終わると待ち時間、ふたつ終わって待ち時間となり、2時間半はかかる。月刊誌『旅行読売』を用意していたから退屈することはなかった。でも、思い切ってぼんやり過ごすのも悪くないかもしれない。
 最難関はバリウム。
 腹部レントゲンはストレスだった。ゲップをこらえて右や左に回転し、一気にエネルギー消耗した気がする。パリッとアイロンのかかったシャツが、ヨレヨレシワシワになった感じ。幸か不幸か、よく効く下剤をもらい、さらに体力を奪われたと思うのだが。
 盲点は肺活量。
 呼吸機能という項目で、バリウムのあとに肺活量を測った。だが、基準よりも低かったらしい。「もう1回やってみましょう」「数値悪いです。あと1回」などと言われ、結局4回測った。それでもいい数字が出なかったようだから、「なんでやねん」とこちらの方が首を傾げる。
 冷静になって考えると、バリウムで疲れ切ったあとだったから? なーんて理由が浮かんでくる。真偽はともかく、びくびくしながら結果を待つしかない。
「お疲れさまでした。これで終了です。ランチクーポンをお渡ししますので、お帰りの際にどうぞ」
 え、ランチクーポン?
 名刺大の小さなクーポンだが、ランチが無料でいただけるらしい。
「うっほほーい♪」
 好物のグラタンを頼んだら、サラダとドリンクもセットになっていた。





 腹ごなしに散歩しながら、後楽園に向かう。ランチつきとは知らず、娘と待ち合わせをして、お昼を食べる約束をしてしまった。ドタキャンするわけにはいかない。エレベーターで25階に上り、スカイレストランを目指す。ここからは、スカイツリーがキレイに見えた。



 写真を撮ってウロウロ歩いていたら、少しお腹が空いてきた。ちょうど、娘も着いたところだ。
「松花堂弁当をお願いします」



 朝食を抜いたせいか、2食分収まってしまった。しかも、まだ余裕がある。
「お母さん、ケーキ食べたい」
「ぐへへ、食べちゃおうか」



 美味しかった~☆
 夕飯も、いつもと同じように胃袋に収めた。
 食べれば食べるほど、肺活量が増えてくれるといいんだが。


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (6)
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