これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

「栗林」と書いて何と読む?

2017年09月07日 20時49分20秒 | エッセイ
 高松市には、栗林町と書いて「りつりんちょう」と読む場所がある。
「ねえ、明日は、くりばやし公園に行こうよ! すごくキレイなところみたいだよ」
 なーんて公衆の面前で口走ると、赤ッ恥をかくから気をつけることだ。私のように。
 ことでん琴平駅から50分ほどで、栗林公園駅に着く。自動改札ではなく、懐かしの有人改札だった。しかも、車掌さんごっこのように切符にハサミを入れてくれるので、中高年にはたまらない。



「特別名勝 栗林公園」というだけあって、ここは香川県屈指の景勝地である。16世紀後半から当時の豪族が庭園を作り始め、1745年に讃岐高松藩第5代藩主の松平頼恭が完成させたという。中は広く、わずか1時間の滞在では、半分も見られなかった。情報誌を頼りに、フォトスポットを見つけて目の保養に努める。
 芙蓉峰からの眺め。





 飛来峰からの景色。





 ここに見える南湖では、和船に乗ることができる。予約も可能だが、予約時間の1時間前までに乗船手続きをしなければならないので諦めた。和船では、全員が菅笠らしきものをかぶって乗るようだ。情報誌の写真を見て仰天した。



 かなりの抵抗を感じたのは私だけだろうか。みんな喜んでいる?
 堰月橋。



 橋の上からの景色も素晴らしい。



 梅林橋。



 この日も36度と暑かったせいか、木陰で鳩が鈴なりになって涼んでいた。たまり場なのかもしれない。あなたは何羽見つけられるだろうか。



 フォトスポットを回って満足したら、北門を目指して歩く。帰りは、JR栗林公園北口駅から電車に乗るのだ。
「あ、睡蓮だ」
 北門に向かう途中で、睡蓮が大きく伸びをしているように咲いていた。



「すごい」
 夢中でシャッターを切る。
 実は、初日に高知空港から奈半利に向かい、「北川村 モネの庭 マルモッタン」を訪れた。睡蓮の池を再現した「水の庭」が目当てだったのだ。



 以下の3枚は、モネの庭で撮った睡蓮である。
 美しいことに変わりはなかったが、睡蓮の花が閉じる午後だった上、雨に降られてしまい、お通夜のようにドヨ~ンと暗い雰囲気なのが悲しい。







 でも、栗林公園の睡蓮はエネルギッシュで活気にあふれている。10時半という時間も、睡蓮の開花には都合よかった。天気と時間が違うだけで、こうも印象が変わるとは。



 加えて、どの子も美人。水鏡に映った姿は、口角をかすかに上げて妖艶な微笑を浮かべているかのようだ。



 よし、モネの仇をとったぞ!
 光輝く睡蓮の花が印象的な、くりばやし……おっと、りつりん公園であった。


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コメント (8)
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