これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

さらば、飲み放題

2017年08月01日 20時13分46秒 | エッセイ
 ブログサービスのseesaaを利用して「いとをかし」というブログも書いているが、先月から少々困ったことになっている。
 アクセスすると、必ず「seesaa.jpは応答していません。」というメッセージが出てきて、新規投稿はおろか、訪問者の確認すらできない。「Webページの回復」ボタンをクリックしても、同じことの繰り返しだ。書きたい記事はあるのに、アップすることができず、何とももどかしい。
 悔しいから、こちらに投稿することにした。さあ、気を取り直して書こう。
 毎年、パークハイアット東京のパークブリュワリーを楽しんでいる。今年は7月最後の日に行ってきた。
「わーい、わーい、ビールだぁ!」
 子どものように喜んでいるのは、親友の幸枝である。3年前に一緒に行って以来、ここのオリジナルである「パーク ブリュワリー エール」のとりこになったのだとか。
「白濁って缶ビールが近いと思うのよ。最近、あればっかり飲んでる」
 パーク ブリュワリー エールの売りは、爽快な喉越しと豊かな風味だ。程よく苦くて香ばしく、ホップがグラスの中で組体操をしているようなチャキチャキ感が楽しめる。



 最初はこの定番ビールが運ばれてきた。
「これよこれ。くう~、ウマい!」
 お待ちかねのビールにありつけ、幸枝はご機嫌だ。今なら、「30万円貸してもらえない?」と頼んでも、「いいよ~」と軽く返ってくる気がする。言わなかったけど。
 軽食はこんな感じ。



 パンのようなスナックは中央に切れ目が入っていて、小鉢に盛られた「茄子のペースト」や「トマトソース」を挟んでいただく。私は断然茄子がいいと思ったのだが、幸枝は「トマトが美味しい」と軍配を上げた。結局、どっちもイケるということか。
 今年の新ビールは「ブラッドオレンジ エール」である。



 2杯目はこちらが運ばれてくる。何でも、「希少な国内産ブラッドオレンジを使用し、柑橘のアロマを生かした心地よく華やかなテイストに仕上げた」というから、期待が高まる。
 しかし、まさにブラッドオレンジそのものなので、ビールとしては賛否が分かれそうだ。
「甘ッ! これはちょっと……」
 幸枝は渋い顔になった。でも、私はビールらしからぬ丸い味に好感を持ち、こちらをおかわりした。
 つまり、私たちの味覚は真逆だったのだ。取り合いにならないから、ちょうどいいかも?
 どちらのビールも、2時間は好きなだけ飲めるが、私は今年で最後にしようと思っている。飲み放題に行くと、翌朝がツラくていけない。もはや、量を楽しむ年齢ではなくなった。美味しいものを少しだけ、量より質を守らないと、内臓が疲れてしまう。
 もっとも、体育会系の幸枝は、そんな心配はなさそうだが……。
「あー、美味しかった。さて帰ろう」
 今回は、行きも帰りも、新宿からのシャトルバスを利用した。早くて便利である。まだ8時前だったので、甘いものでも食べて帰ろうということになった。
「あっ、かき氷」
「いいね、かき氷」
 初めて意見が一致した。しかも、抹茶プラス、アイスのトッピングまで一緒である。



 これまで、飲酒後はコーヒーとケーキ、アイスというスイーツが多く、かき氷は初めてだ。でも、アルコールの分解に水は不可欠である。甘いものが欲しいという欲求が満たされる上、水分補給もできるのだから、飲み放題のあとはかき氷が一番、理にかなっているのではないか。
 実際、眠気に襲われることもなく家に到着したし、お風呂の順番が最後になっても、ストレッチをしながら待つことができた。飲んだあとは眠気に負けて、歯磨きと洗顔のみで布団にもぐり込むこともある。ちょっと、ちょっと、かき氷さん、アンタすごいんじゃない?
 ふと、この方法でいけば、飲み放題でも大丈夫という気持ちになってきた。
 うっ、ダメダメ。
 卒業……卒業するんだから!


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (4)
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