これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

食べる東京駅

2017年06月11日 23時23分59秒 | エッセイ
 煉瓦造りの東京駅丸の内駅舎が好きだ。
「えっ、あわ家惣兵衛が東京駅最中を作っているの? マジ?」
 ネットでレトロな駅舎をかたどった最中を発見し、これは買いにいかねばと決心する。
「ちょうど、東京駅に行く用事があるし」
 渡りに舟とばかりに、外勤の仕事が入ってきた。何て運がいいのだろう。本人は「日頃の行いの賜物」と思っているが、友人に言わせれば「単に悪運が強いだけ」。……どっちが正解でもいっか~。
 ところが、店舗の場所を調べてみたら、すでに閉店していることがわかった。
「え~、何で? ホームページには販売中って書いてあるじゃん」
 どうやら、駅舎最中だけは、ニューデイズやキオスクで売られているらしい。しかし、東京駅構内に、いくつあると思っているのか。
「こうなったら、片っ端から探してやる」
 まずは、降車した上野東京ラインホーム上のニューデイズから。
 新幹線のストラップなどは並んでいるが、最中はなし。よし、次に行こう。
 階段を下りて地下1階のグランスタに向かう。ここは期待が持てそうだ。美味しいものに敏感な私の鼻が、「あるぞあるぞ」と興奮し始めた。丸の内南口改札と書いてあっただろうか。脳内が最中に占領され、場所は正確におぼえていないが、カラフルな「KIOSK」の文字が目に入った。「近い近い」と心の発信音が鳴る。棚を探すと、埃をかぶった「東京駅丸の内駅舎最中」の箱にたどり着いた。
「あった~!」



 5個入りだが、ずっしりと重い。めげずに2箱買って、元気に持ち帰った。
 最中は細長い。



 箱から出すと、あらら、まさに東京駅ですわ。



 餡だけでなく、クリームも一緒に入っている。



 この組み合わせがイケてるぜ。美味しい!
 私が食べたのはこの1個だけである。5個は職場の同僚に配り、残りは夫と娘へのおみやげにした。
 ところが、娘がモタモタしているうちに、夫がひとつ残らず食べてしまったらしい。
「ああ、あれね。うまかったよ」
「…………」
 じゃあ、東京駅に行くたびに、買ってきてあげましょうか。


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (12)
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