これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

2016 メーデー

2016年05月01日 22時26分32秒 | エッセイ
 5月1日はメーデー、労働者の日である。
 組合には加入しているが、わざわざ日比谷まで出かけるのが面倒で、一度も行ったことがない。しかし、今年は分会長の役が回ってきたので、一転して声掛けをする立場になった。
「今年はメーデー行かれますか?」と聞いて回ってみる。反応はさまざまだ。
「このところ、ずっと参加していないんですよね。どうしようかな」
「私なんて、一度も行ったことないんですよ。でも、今年は参加しなくちゃ、あはは」
「そうなんですか。じゃあ行こうかな」
 てな具合に、インチキな勧誘が功を奏して、11人もの組合員が参加してくれた。しかも、去年より参加率がいいのが不思議である……。
 午前9時の日比谷公園。すでにビラ配りが始まっており、ほんの100m歩くだけで、10枚以上のビラが集まった。早くからご苦労なことだ。



 会場となる野外音楽堂は、まだスカスカ。5月らしい陽気で、ジャケットを着なくても寒くない。天気予報では、最高気温が26度まで上がると言っていたが、太陽も準備中のようだ。きっと、充電しているのだろう。



 開会の9時50分が近づくと、人口密度が高くなる。10時過ぎには空席がなくなり、立ち見の人も増えてきた。太陽も充電完了のようで、屋根のないところには容赦なく日差しを浴びせるものだから、腕も顔もジリジリとソテーされた。雨よりはいいが。
 来賓で光っていたのが、ピンクのジャケットを着こんだ福島みずほである。都労連委員長や、メーデー実行委員会の挨拶は、聞いていても頭に残らないのに、演説で鍛えた政治家は違う。声の大きさ、滑舌、スピードが聞き取りやすく、伝えたいことを上手くまとめていた。強調したいフレーズは短めに、何度も繰り返す。仕事柄、私も人前で講話をすることがあるから、参考にしよう。
 それぞれの団体の主張を見るのも一興。







「JALは不当解雇を撤回せよ」など、誰かが声を上げないと、働きにくい世の中になる。労働者の権利には疎いので、もっと勉強せねばと反省した。
 11時から有楽町方面に向かってデモをする。





「原発いらない」
「戦争法は廃止せよ」
「保育所増設」





 買い物客でにぎわう銀座界隈。シュプレヒコールを上げながら、ここを通過する日が来るとは思わなかった。歩きながら、ウインドーのバッグやワンピースをチラ見する。
「じゃあ、ここで解散です。お疲れ様でした」
 昼前に、ゴールの鍛冶橋に到着した。あとは、仲間とお昼になだれ込む。冷えたビールの美味しかったこと!
 こんなゴールデンウイークの過ごし方も悪くない。


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (12)
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