これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

ささやかな支援

2016年04月17日 21時46分48秒 | エッセイ
 屋根瓦が落ち、石垣や櫓が崩壊した熊本城の痛々しい姿は、本当にショックだった。
 熊本を襲った大地震で被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。

 義父が熊本出身ということや、先月佐賀を訪れてよい印象を持ったこともあり、この震災で何ができるだろうかと考えていた。そんなとき、facebookに熊本在住のユーザーアップした記事を偶然目にした。
「今、熊本は大変なことになっています。スーパーに食料はなくガソリンにも制限がかかりました。天気が崩れて気力の面でもギリギリです。どうか救援物資を送って、私たちを助けてください。必要なものは、水、紙おむつ、粉ミルク、タオル、食料……」
 切実な投稿である。読んでいると、息ができなくなるような切実感に胸が苦しい。
 見かねて、夫と娘を連れてスーパーに走った。救援物資を用意しなくては。
「お母さん、東日本大震災のとき、ラップがあると食器を洗わなくてすむから便利だと書いてあったよ。あと、ウェットティッシュより赤ちゃんのお尻ふきのほうが大判で使いやすいって」
 大学2年の娘も、ツイッターなどで同様のつぶやきを見て、何かせねばと思ったようだ。駐車場に夫を待たせ、買い物かご3つ分の日用雑貨を買い求めた。



 実にささやかなものだけど、何十人何百人もの人が、ちょっとずつでも送ればまとまった量になる。ゼロは何倍してもゼロのままだが、1や2なら、ちりも積もれば山となるのだ。
「えーと、区役所で送れば送料無料と書いてあるけど、何階に行けばいいだろう」
 帰宅して区のホームページを見ると、「救援物資の斡旋はしていません」などという事務的な文字が目に入る。どうやら、まだ対応できていないらしい。ならば宅配便でと思ったが、主要な業者は被災地向けの荷物の受け入れを停止していた。
 どうすりゃいいんだ?
 海上自衛隊のページでは、輸送艦「しもきた」が、本日午前に大分県大在港にて救難物資を陸揚げしたと報告していた。よくやってくれたと感動し、「超いいね」ボタンを押した。でも、熊本まで届くとは限らない。この切羽詰まった願いをアップした方は、物資を手にすることができるのだろうか。テレビに映る避難所の方たちも、口をそろえて食料が足りないと言っているのに。
 あれこれ調べていたら、救援物資の受け入れが、被災地の大きな負担になる現状を訴えたサイトにヒットした。私のように、大きな箱にあれもこれも詰め込むやり方は、物資の仕分けに手間暇がかかるためNGだという。ひとつの箱にはひとつの種類だけにして、「生理用品」「水」「紙おむつ(M)」などの中身を書いた紙を外側に貼れば、仕分けがいくぶん楽になるとか。
「なるほどねぇ。じゃあ、箱がいっぱいになるだけの数を買ってこないと」
 物流が復旧するまでには、まだ時間がかかりそうだ。
 近所のスーパーやドラッグストアに足しげく通い、できることをやっていきたい。
 微力ながら、被災された方々の力になれればと思います。


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コメント (14)
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