これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

がばいぞ! 七ツ釜

2016年03月29日 23時36分19秒 | エッセイ
 吉野ケ里遺跡が見たくて、佐賀に行くことにした。
 でも、佐賀の見どころを調べていたら、一番の目当てが変わってきた。
「うっ、なんだこりゃ。見たい~!」
 国の天然記念物に指定されている「七ツ釜」のサイトで、目が釘付けになる。


(佐賀県観光情報ポータルサイトより)

 呼子(よぶこ)という場所から遊覧船に乗れば、この景色を堪能できると知り、空港から、いの一番で七ツ釜に向かう。
 遊覧船の名は「イカ丸」。……ちょっと、安易?
 出発時刻ギリギリに乗ったので、船内はかなり混みあっていたが、船尾の席が空いていた。窓がない分、水しぶきがかかるけれど、見晴らしはよい。
「出発しま~す」
 まずは呼子大橋。



 空が青いとよかったのだが。
 イカ丸は飛ばす飛ばす。船体を、左右にガタガタ揺らして、それらしい場所に近づいてきた。



「七ツ釜が見えてきました」
 アナウンスを聞き首を伸ばすが、大きいから全体が見えない。



 左端から視界に入ってきた。
 船は速度を落とし、ゆっくりと七ツ釜に近づいていく。



 穴はかなり大きい。中は暗くて、海の怪物セイレーンが潜んでいそうな妖しさがにじみ出る。



 船首は大胆にも、この穴に入り込む。見上げると、玄界灘に削り取られた岩の模様が間近に迫ってきた。



 まるで、蜂の巣のようではないか。大きな岩を砕く荒波の前では、人間は無力だ。自然の偉大さが伝わってきて、圧倒された。



「……すごい」
「へえ~」
 感嘆の声があちこちから聞こえてきた。このポイントは船尾でよかったかもしれない。屋根がない分、ダイレクトに岩が見られ、七ツ釜が巨大な生き物のように感じられた。
 バックして船首を戻し、イカ丸が移動を始めた。



 別の穴の前では、模様が微妙に異なり、削られ方が違うとわかる。



「それでは、乗り場に戻ります」
 船はターンしエンジン音を上げ、七ツ釜を背にして走り始めた。



「あああ、行っちゃう……」



 さよなら、七ツ釜。会えてよかったです。
 船を下りたら昼食だ。呼子の名物はイカの活造り。



 今まで食べたイカとは、まったく別の食べ物だと思ったほうがいいかもしれない。適度な歯ごたえがあり、ほんのり甘くて新鮮で、実に美味しかった。



 昼食後は有田を経由して、嬉野温泉にGO~!


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コメント (7)
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