これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

迎賓館とニューオータニ

2016年02月14日 21時16分46秒 | エッセイ
 2月5日から18日まで、迎賓館赤坂離宮が公開されている。
 先日、姉を誘って見に行った。
 前庭は、手荷物検査や金属探知機による検査を受ければ見ることができるが、本館と主庭には整理券が必要だ。午前10時より前に四ツ谷駅に着いたのに、交番前には無情のプラカードが掲げられていた。
「本日の整理券は終了いたしました」
 ああ残念。でも、前庭だけでも見られればいいや。
 前にいた老夫婦は、あきらめきれないようで、係員に話しかけていた。
「整理券は何時から配っていたんですか」
「今日は8時からです」
「はちじぃ!?」
 そんな早くから並ぶ人がいるとは恐れ入る。次回、公開されるときの参考にしよう。
「持ち物の口を開けてください。ペットボトルの飲料はひと口飲んでください」
 門付近の検査場では、繰り返し注意を促される。空港の金属探知機では、よく引っかかるが、ここでは大丈夫だった。
 検査場から前庭までは、結構な距離がある。右にも左にも噴水が見えた。この日は2月とは思えぬ暑さだったので、水しぶきが涼しげに感じられた。



 奥の方に建物が見えてくる。



 ここにも背の低いキラキラした門があった。金色と水色の配色は落ち着いた雰囲気だ。



 広い前庭の奥に、お目当てのものが鎮座している。



 両翼を広げるようにそびえ立ち、吸い込まれるような迫力に呑まれた。
 ……しかし、なぜ水平に撮れないのだろう。あとからわかったことだが、私の写真は右下がりになっていることが多い。これは、根性が曲がっている証拠に違いない。
「大きすぎてカメラに収まらないね」
 姉も撮影に四苦八苦していた。
 いっそのこと、左側と



 中央と



 右側に



 分割して撮影し、あとから合成したりして……。
 中央には見ごたえのあるものが多く、人が密集していた。



 支柱の奥には扉があり、華麗な細工が施されている。



 屋根の上には金ぴかの鳥がいる。



 逆光でとにかく眩しかったので、日陰になるところから何枚か撮ってみた。





 30分ほど滞在すれば気がすむ。私と姉はおとなしく帰路に向かった。外側の門は背が高い。さきほどの扉と似た雰囲気の装飾が美しく、無粋な矢印の看板が馴染まなかった。



「すごかったね」
 すっかり満足して、私たちはホテルニューオータニに向かった。ランチのあと、腹ごなしに庭園を散策すると、植え込みに猫がはまっていた。



「こんなところに!」
 猫は狭いところを好むというが、相当機嫌が悪そうだ。もしや、寝起きなのかもしれない。
 下からタワーを見上げると、こちらも吸い込まれるような感覚をおぼえる。





 また、迎賓館が公開されるときがくるだろう。
 そのときは、7時から並んで整理券をゲットし、公開開始までニューオータニでモーニングを食べて待つ、なんていいかもしれない。


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コメント (8)
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