これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

水と共に去りぬ

2016年01月31日 20時13分47秒 | エッセイ
 お酒を飲むときは、水も交互にとると悪酔いしないらしい。
 先週、日本酒の美味しい店に行った。



 そして、忠実に、酒、水、酒、水と繰り返し飲んできたので、翌朝の目覚めはよかった。しかし、体重が2kgも増えている。
「ああっ、また、むくんでしまったぁ~!」
 すぐに治ると思っていたら、結構頑固だ。余分な水がいつまでも居座り、なかなか出て行かない。排水路が迷路になっているのだろうか。おかげで、肩は凝るし指輪はきついし、靴もきゅうくつで仕方ない。一番困るのが冷えで、足は冷たいのに顔が真っ赤に火照るときがある。
「あれっ、暑いんですか?」
 周りが驚き、声をかけてきた日にはいたたまれない。早く水分を追い出さなくては。
 お風呂の前に靴下を脱ぐと、水玉模様の凹凸がすねにくっきり残っていて、大きなショックを受けた。
「そういえば……」
 ハイキングの話をしたせいか、年末に、体育の先生からふくらはぎのサポーターをいただいたのだっけ。デパートで、長時間歩くときには活躍した。特に外出する用事もない今は、コロッと忘れていた。



 翌日、タンスから引っ張り出して履いてみると、適度な締め付け感が心地よい。上に靴下を重ね、防寒対策もバッチリだ。ただし、私はスポーツマンではないので、これが正しい使い方なのか自信がない。
「まあ、だいたいでいいんじゃない?」
 何事もアバウトなのが私の弱点だが、まずはやってみることが大事。
 履いてしばらくは何も変わらなかった。しかし、一時間後には、トイレに行きたくなった。足にたまった水分が、サポーターでジワジワと押し出され、排出されたようだ。モップを絞るローラーのように、ゆっくりゆっくり絞り出している様子を想像した。
 次は30分後に、また尿意を催した。その次も30分後、そのまた次も30分後となり、わずか2時間で4回もトイレに通った。ここまでくると、だいぶ体が軽い。体重を測ると、1kg減っていた。「排泄は大事だな」としみじみ感じた。
 サポーターをもらったときは、外出用と決めつけていたけれど、家の中でも十分使える。今さらながら、役に立つものをいただいたのだとわかった。
 デサントの公式サイトをググってみると、タイツタイプの「ロングパンツ」なるものもある。これを使えば、もっと効果があるかもしれない。
 そんなつもりで作ったんじゃない、と言われたりして……。


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コメント (10)
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