これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

月見ポテト

2015年09月27日 20時47分33秒 | エッセイ
 今日は十五夜なので、おやつはウサギまんじゅうと



 十五夜団子にした。



 夫も娘もパクパク食べていた。
「美味しいね」
「外側の黄色い餡はさつまいもかな」
 イベントがあると、家の中も盛り上がる。私の気分も盛り上がり、ない頭で「夕飯も月見系でいくか~」と考えた。
 ちょうど横浜のブロ友さんが、山手西洋館の十五夜バージョンをアップしているところだ。きれいに盛られた団子を見て、カニ団子が浮かんできた。カニと鶏ひき肉を混ぜて蒸すと、白くて美味しい団子ができる。今日の献立にピッタリではないか。
 ところが、何を血迷ったのか、いざスーパーに行くとカニのことはすっかり忘れ、私が買ってきたのはサワラであった。
「いかん、何でこんなものを! アホか~!」
 おそらく、出かけ間際に夫が「しらすとキウイを買ってきてくれ」などと頼むから、肝心のものを失念したらしい。家で正気に返ったものの、もう一度出かける元気はない。ありあわせのもので何かできないか探してみた。
「じゃがいもと、かぼちゃ。よし、これでいこう」
 まずは、かぼちゃとじゃがいもを茹でる。やわらかくなったら火からおろし、バターと牛乳、塩を混ぜマッシュポテトの要領で形をつくる。
 それから、150度のオーブンで20分、焦げ目がつかないように焼く。
 サワラも焼いて、並べてみると……。



「あっ、お月様と団子だ!」
 よかった、一応、こちらの期待通りに見えたらしい。
 ポテトもかぼちゃも、余分な水分が飛んで、ふわふわになるから食べやすい。主役のはずのサワラ君が、団子の台に追いやられているところは同情に値する。しかし、今日だけは勘弁してもらいたい。
 無念だったのは皿の色だ。青か紺の皿を探したのに、白しか見当たらない。ダークな背景であれば、また違った印象になったのだが。
「さて、お月様を見に行こう」
 食後は十五夜お月さんの鑑賞だ。



 雲の切れ間から顔を出したところは、大粒の真珠のようで、実に美しい。
「うーん、いいねぇ」
 これまでで、一番素敵な十五夜だったかも。


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コメント (14)
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