これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

ビアガーデンの夜

2015年08月27日 23時37分35秒 | エッセイ
 まだ暑かった頃、同僚の素子さんとビアガーデンに行く約束をした。
「パークハイアットにオシャレなビアガーデンがあるみたい」
「じゃあ、そこにしましょ」
 そして、その日を待ったのだが、猛暑が去って秋らしくなってきた。とても、ビール日和とはいえない。
「なによ~、急に寒くなって」
「ホントホント、今日は長袖で来ましたよ」
 旬の時期を逃した感はあるけれど、行かないという選択肢はない。いそいそと帰り支度をして、スタートと同時に店に入った。
「いらっしゃいませ。2つのコースがありますので、どちらかお選びください」
 一つは、ビールをたくさん飲みたい人向きで、お料理プラス2種類のビールが2時間飲み放題。もう一つは、ビールはあまり飲まない人向きで、3種類の小瓶ビールプラスお料理。飲み放題ではない。どちらも料金は同じだ。
「小瓶じゃね。足りないわ」
「飲み放題でお願いします」
「かしこまりました」
 この判断は正しかった。2種類のビールは、どちらも美味しくて、飽きない味だったからだ。
 まずは、マイヤーレモンエール。



 柑橘系のテイストが漂う、フルーツビールである。量産されたビールと違って、喉ごしのよさが群を抜いており、キャッと驚く爽やかさだ。
 ポップコーンも運ばれてきた。



 映画館と同じだと思ってはいけない。塩、胡椒、ガーリックなどが利いており、ビールによく合う味に仕上がっている。塩味とキャラメル味しか知らない身には、こんな味つけもあるのかと感心した。
 ビールが進むと、アメリカ風に仕立てられた料理も登場する。



 つくづく、ビールとチキンの組み合わせは最強と思い知らされる。このコンビに勝るものはない。
 次に、パークブリュワリーエールをいただく。



 こちらの方がビールらしかったが、軽くて飲みやすい。いくらでもいけそうだった。
「美味し~い」
 素子さんは、ガンガンおかわりをしている。私は彼女ほど飲めないので、2時間でそれぞれ2杯ずつといったところだろうか。スーパーでは売っていないレアなビールを飲み、優越感や特別感に浸って、かなりいい気分になった。
 問題は、お料理である。美味しいけれど量が少ない。店を出てから、追加で別の物を食べたくなった。
「ラーメン食べましょう!」
「えっ、ラーメン?!」
 素子さんは驚いていたが、特に異論はなかったようだ。タンメンを頼む私に対抗して、焼きそばを注文していた。タンメンは、細い麺に塩気の利いたスープが絡み、熱すぎず大変食べやすい。麺も、適度に弾力があり、満足のいくお味である。あっという間に平らげた。
「じゃあ失礼しま~す」
「お疲れさまぁ」
 女子会のいい点は、あっさり終わるところだ。素子さんと別れて、私は大江戸線の乗り場に向かった。
 最寄駅に着いても、まだ10時。駅前のマクドナルドに入った。
「ソフトクリームください」
 やはり、甘いもので締めなくては気が済まない。家でも買い置きのアイスクリームを食べて、あったかいコーヒーをいれた。食べ過ぎだろうか。
「ゲープ」
 あとはネットで遊ぶだけ。ブロ友さんのブログを見て、コメントを入れていた。
「退職」と入力しようとしたら、「大食」と変換され、非常に驚いた。
 何でわかったの?!


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (12)
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