これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

2015 結婚記念日ランチ

2015年04月02日 20時47分58秒 | エッセイ
 夫婦仲がいいとはいえない私たちだが、どうにか、23回目の結婚記念日を迎えることができた。
 ここ数年は、家族3人で美味しいものを食べ、お花見をするパターンが定着している。(靖国神社の桜はこちらから)
「え? 満席ですか?」
 ときは3月末。六本木のグランドハイアットでランチをしようと思ったら、どのレストランも予約が取れなかった。4月ならば空席があるところを見ると、送別会などで利用するグループが多いようだ。来年は、もっと早い時期から予約攻勢をかけねばならん。
 しかし、池袋は空いていた。ちょうど通り道だし、味で負けているわけではないので、パリの朝市に予約を入れる。
「いらっしゃいませ」
 ここには何度か来ているが、店内の装飾が私の好みである。
「Cコースでいい?」
「え~、いかすみって書いてあるよ」
 最初、娘は歯の汚れるいかすみに抵抗した。しかし、メニューを比べてみると、やはりこれが一番よさそうなので、「まあいいか」と妥協していた。
「シャンパンください」
 まずは、泡もので乾杯する。といっても、夫は飲まないので私だけ。



 お楽しみ アミューズブーシュ。



 オーストラリア産天然タイガーエビとアスパラガスの温サラダ ラビコットソース。



 エビはブラックタイガーらしい。ほどよい弾力性があり、新鮮でとても美味しかった。
 コンソメスープ。



 見た目はジャスミン茶のようだが、れっきとしたスープであった。スープは、アツアツでも、ヌルヌルでもいけない。ほどよい温度でいただけて、次の料理がさらに楽しみになった。
 瀬戸内の舌平目のファルス包み 春キャベツのクリームといかすみのレース。



 問題のいかすみは、上部の黒い網状のものであった……。
「えっ、これがいかすみ?」
「歯が汚れる心配ゼロじゃん」
「ははは、Cにしておいてよかったねぇ」
 淡白な舌平目を崩して、なめらかなクリームソースに合えると、とびっきりのごちそうが誕生する。さらに、キャベツの甘味が加わり、3人そろって「うーん、いい味」と唸ったほどだ。いかすみは、見た目の存在感こそ大きいが、味にはほとんど影響がなかった。
 特選山形牛 フィレ肉の網焼き わさびを添えて。



 これこれ。山形牛が食べたくて、Cコースを選んだのだ。山形で食べたものよりも、脂分が少なくてヘルシーだったが、ナイフが必要ないくらい軟らかかった。しかも、和牛らしい味が凝縮されている。
「うまーい」
「すごい!」
 わさびをつけると、ピリリとしてうまみが増すようだ。このわさびがまた、いい味だったりする。
「玉ねぎも美味しいよ」
「ホントだね」
 つけ合わせの野菜も完璧だ。やはり、私の嗅覚は正しかった。
 デザート ミルフィーユその他。



 もう入らないと思ったのに、甘味のバランスがよいケーキは、すんなり胃袋に収まってくれる。今年のランチは大満足のお味であった。

 これからも、美味しいものをいただくために、結婚生活を続けなくては!

 心の内で、グーに丸めた右腕を天に突き上げる。
 あれ? 結婚記念日って、何のためにあるんだっけ……。


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (14)
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