これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

クリスマスパーティー(2)

2014年12月25日 21時25分51秒 | エッセイ
 天皇誕生日には、毎年、親族とクリスマスパーティーをする。
 両親や姉夫婦、妹一家が勢ぞろいし、心行くまで飲み食いしながら楽しむのだ。
「ケーキと泡ものは私が用意するわ」
 姉からメールが来た。
「じゃあ、私はワインとカニグラタン、フィッシュナゲットにチーズを持っていくね」
 私も返信を送る。
「えー、何を作ろうかな……。チキンは焼くけど、あとは考えとく」
 妹はメニューを決めあぐねていた。料理がかぶらなければ、何でもいい。
 前日、冷蔵庫の中身をチェックする。バターは食塩不使用のものしかない。



 現在、バターが品薄状態になっていることをご存じだろうか。先週、スーパーに行ったら売り切れで買えなかったので、手に入るかどうかわからない。
「買えなかったら、このバターに塩かければいいんじゃね?」
 私は楽天的に考える。なければないで、どうにかなるものだ。
 しかし、ラッキーなことに、スーパーにはバターが並んでいた!



 お一人様1点限りとなってはいたが、ツキがあるとうれしい。
 さらに、グラタンに入れるマッシュルームは、やけに色っぽかった。



 ホワイトソースを作り、マッシュルームとカニのほぐし身を加える。今回も妹の家が会場なので、こちらで焼いたものをあちらでチンすることを考え、紙製の入れ物を探した。
「おっ、マフィンカップっていうのがあるじゃない。これでいいや~」
 しかし、マフィンカップは軟らかかった。11人分を作り、半分ずつ皿に載せたら、こんな感じに……。
  


 クタクタ~。
 脱力した雰囲気のグラタンが出来上がった。……身内だからまあよい。
 ついでに、タラの切り身でフィッシュナゲットも揚げ、バットに入れて持参した。



「グラタン、美味しい」
「ナゲットもいい味」
 ひとまず、好評なので安心する。自家製は中味で勝負なのだ。
 ひょっとして、お尻マッシュルームが隠し味になったのかも……。
「チキンと海老フライ、エビチリを用意したよ」
「おー」



 なぜか母は、チキンロールを持ってきた。鶏肉はあると言ってあったのだが……。
 姉が買ってきたケーキは、東日本旅客鉄道の社販で買ったものらしい。去年に引き続き、スイカペンギンであった。



「かわい~」
「このツリー、クッキーになっているんだね」
「葉っぱは抹茶チョコみたい」
 まったく知らない人との異業種交流パーティーもいいけれど、気心の知れた親族の集まりは、格別に盛り上がる。
 来年は、マフィンカップを二重にして、シャキッとしたグラタンにしよう。
 私はそう誓った。


    ↑
クリックしてくださるとウレシイです♪

※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
 「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする