これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

2014 鴻巣花火大会

2014年10月12日 21時46分43秒 | エッセイ
 花火大会というと、7月か8月が多いけれど、埼玉県鴻巣市の花火は10月の3連休初日と決まっているらしい。
今年は11日の土曜日。日中の暑さにだまされて、薄着で行くと凍えることになる。
「これ、持っていこっと」



 私はウールのストールを用意した。さすがに、東京から羽織ったら汗をかくので、バッグにしまっておく。現地で、女友達2人と合流することになっているから、あまり変な格好はできない。
「シャツはこれ。下に長袖のTシャツ着るよ」



 お気に入りのシャツに、黒のパンツを合わせれば、ちょっとしたお出かけ着になる。
「ミキもジャケット持った。ショートパンツは寒いから、長いジーンズにしたよ」
 高3の娘も防寒に気をつかう。去年は半袖だったので、体が冷え切って悲鳴を上げたのだ。友人たちも「暖かい服装にしなくちゃ」と言っていた。
 自宅から90分。鴻巣は遠いけれど、花火のためなら何のその。開始前には現地に着いた。
「ドドーン」
「おおっ!」
 1発目が上がると、待ち構えていたギャラリーがどよめく。私たちは畑のあぜ道にシートを引き、カメラを構えた。打ち上げ場所から近いので、花火が大きく見えてよかったけれど、大きすぎてファインダーに収まらない場合もある。場所取りは難しい。
 3月に買ったミラーレスα5000で花火を撮るのは初めてだ。
 慣れないながらも、どうにかアップできそうな写真が撮れた。











 一方、娘もキャノンのデジタル一眼レフEOS Kiss X7を駆使して、夜空の花を撮りまくる。











 親子でカメラをガチャガチャやっていたら、友人2人に笑われた。
 彼女たちは、スマートにスマホで撮影し、主に肉眼で楽しんでいる。そのほうがいいかもしれない。
 今年の花火大会の見どころは、終盤に集中している。正3尺玉、300連発の尺玉を含むスターマイン「鳳凰乱舞」は、頭の上まで広がってきて、赤や黄色、緑に紫といった、色とりどりの輝きを見せてくれた。





























 すごすぎて、あちこちで「うお~っ!」と叫び声が上がる。
 そして、締めは正四尺玉だ。今回は、内径121cmの筒で、重さ464kgの「世界一大きい打ち上げ花火」だという。打ち上げに成功すればギネス認定となるから、大したものである。
 ド派手な鳳凰の騒ぎが収まると、トリを飾る大物が打ち上げられた。空に吸い込まれるように、スーッと一直線に上昇し、轟音とともに炸裂する。



「キターーーッ!!」
 四尺玉は滞空時間が長く感じる。力強い閃光を四方に伸ばしながら、小さな花も舞い下りてきた。



「すごーい」
 見事、打ち上げに成功したようだ。
「やったね、やったね!」
 興奮が最高潮に達した。あぜ道中に大きな拍手が起こり、観客数十人が笑顔で立ち上がる。
 この花火大会は、レベルが高い。また来年も来なくては。
「じゃあ、大宮でご飯食べよ」
 4人で帰りの電車を待っているときだ。
 この寒さの中、ホームには、浴衣を着ている若者が何人かいた……。
 ストールをかぶって震えている身としては、「いやあ、あっぱれあっぱれ」と言うしかない。
 風邪ひかないようにね。


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コメント (14)
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