これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

3時間あったら何に使う?

2014年10月02日 21時41分46秒 | エッセイ
 ブロ友の白玉さんちにお邪魔したら、「3時間あったら何に使う?」というテーマで記事を書かれていた。
(白玉さんのブログはこちら)
 彼女はお片付けに費やし、見事にスッキリされたそうだ。
「へえ、片付けか。私だったら何をするかな」
 すっかり引き込まれ、3時間フリータイムプラン作りにハマってしまった。
 まず、思いつくのが映画である。自宅から、自転車で15分の場所にシネコンがあるので、2時間半までの映画なら大丈夫だ。
 DVDをレンタルして自宅で見てもよし。ただし、「タイタニック」や「アラビアのロレンス」などの、長い映画は無理だ。
「お出かけはどうかしら」
 鎌倉だったら1時間半で行かれるが、往復するので精一杯。鎌倉駅に着いたら、すぐに上り電車に乗り換えねばならず意味がない。
 上野だったら片道1時間。往復で2時間だから、1時間は動物園でパンダを見られる計算となる。池袋だったら往復で1時間だから、向こうでお茶したりショッピングしたりと、2時間たっぷり遊べる。
「3時間で読める本は?」
 おお、読書! 普段は、電車に乗っているときしかできないから、3時間もノンストップで読めるなんてスゴい。
 ちょうどいいのがこれだ。



 有川浩さんの『明日の子供たち』。全部で407ページあるが、テンポよく書かれた文章が読みやすい上、登場人物に魅力があり、グイグイ引っ張られる。3時間あれば、ほとんどの方が読み切れるのではないか。
 ちなみに、活字が苦手な夫でも、荻原浩さんの『明日の記憶』だけは半日かからず読み切った。たまたま、どちらの本も「明日」がタイトルになっている。これもおススメしたい。
 土曜日なら、家事を終え、娘が高校から帰ってくるまでに、ちょうど3時間ほどある。このフリータイムを、読書にあてようと計画しているところだった。
「笹木先生、ちょっといいですか」
 職場の若手から話しかけられたとき、生ぬるい、じっとりとした空気が生まれたような気がした。
「はい、何でしょう」
「実は、次の土曜日に、海野の保護者と面談することになったんです」
 海野という生徒は、1年生のときは私のクラスだったが、2年からは若手先生のクラスになった。何度も問題を起こしているので、さすがに保護者を呼ぶことにしたのだ。
「あらま。お休みなのに」
「その日なら、お母さんが来られるそうです。で、1年のときのことも伝えたいんですが……」
 若手の歯切れが悪くなった。言いにくいことだからだ、と察した。
「……ああ、私も来た方がいいかなぁ?」
「できればお願いできないでしょうか。……すみません」
「オーケー、何時ですか」
 立場上、断ることはできない。
 かくして、私の3時間計画は、2時間は職場までの移動時間に費やし、1時間は海野のお母さんとの面談に使うこととなった。
 読書かお出かけ、映画に使うのは、来週にとっておきます……。
 ううう。


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
 「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
コメント (12)
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