これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

鴨と遊べる 小石川後楽園

2014年08月14日 20時09分07秒 | エッセイ
 水道橋に行くついでに、小石川後楽園に立ち寄った。



 この園は江戸時代初期、光圀の代に完成したものらしい。



 入園料は300円かかるが、写真撮影の練習によさそうな予感がした。



 思った通り、日本的な美しさが楽しめる。





「うん?」
 池に映る景色を見ていたら、親子の鴨が一直線に泳いできた。



 迷うそぶりもなく、対岸を目指してスイスイと進む。



 岸につくと、羽を広げてジャンプし、上陸してきた。



 お母さん鴨だけでなく、子鴨たちも続いてくる。
 そして、三脚を構えたオジさんや、デート中のカップル、仕事の合間のサラリーマンたちが集まるベンチにペタペタと歩いてきた。



「可愛い~」
 のんびり座っていた人たちも、鴨のほうに吸い寄せられ、成り行きを見守る。鴨も人に馴れているようで、怖がるどころか近づいてきた。
「パン食べるかな」
 三脚オジさんが、バッグからパンを出し、ちぎって投げた。鴨ファミリーにとっては期待通りだったようで、落下地点に突進していった。
 しかし、パクリと食べたのはお母さん鴨。2羽の子鴨を押しのけ、涼しい顔をしている。
「えー」
「子供にあげないんだね」
 ギャラリーからはブーイングが起きている。二度目、三度目も、体の大きさで勝るお母さんが独り占めしてしまった。これはいただけない。
「とられるなよ」
 オジさんは、子鴨のいる場所を狙って投げる作戦に変えたようだ。
「あ、食べた食べた」



 家族といえども、生存競争は激しいらしい。パンがなくなるまで、3羽の争いは続いていた。
 鴨を見たあとは、奥へと進む。
 寝覚滝。



 内庭。





 円月橋。



 九八屋。



 なぜか、稲田の周りには鴨の集団がいた。



「グエグエ」
「グワグワ」
 こちらの鴨は何やら騒がしい。稲田に入りたいのか、しきりに首を伸ばしているが、ネットに囲われていて立入禁止となっていた。これが気に入らないのだろう。



「何だよ、この網。入れねえだろ」
「うぜえ~」
「クソだな」
 などと悪態をついているのかもしれない。
 水かきの足跡は可愛いのだが……。



 池をグルッと回ると、ハスの生えている一角があった。



 ピンクの花がきれいだ。
 ここにも鴨がいた。ハスの葉をパラソルがわりにして、シエスタを楽しんでいるようだ。



「スヤスヤ」
 寝ている鴨を見たら、私も眠くなってきた。
 写真も撮れたし、帰って昼寝しようっと。


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コメント (12)
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