水道橋に行くついでに、小石川後楽園に立ち寄った。
この園は江戸時代初期、光圀の代に完成したものらしい。
入園料は300円かかるが、写真撮影の練習によさそうな予感がした。
思った通り、日本的な美しさが楽しめる。
「うん?」
池に映る景色を見ていたら、親子の鴨が一直線に泳いできた。
迷うそぶりもなく、対岸を目指してスイスイと進む。
岸につくと、羽を広げてジャンプし、上陸してきた。
お母さん鴨だけでなく、子鴨たちも続いてくる。
そして、三脚を構えたオジさんや、デート中のカップル、仕事の合間のサラリーマンたちが集まるベンチにペタペタと歩いてきた。
「可愛い~」
のんびり座っていた人たちも、鴨のほうに吸い寄せられ、成り行きを見守る。鴨も人に馴れているようで、怖がるどころか近づいてきた。
「パン食べるかな」
三脚オジさんが、バッグからパンを出し、ちぎって投げた。鴨ファミリーにとっては期待通りだったようで、落下地点に突進していった。
しかし、パクリと食べたのはお母さん鴨。2羽の子鴨を押しのけ、涼しい顔をしている。
「えー」
「子供にあげないんだね」
ギャラリーからはブーイングが起きている。二度目、三度目も、体の大きさで勝るお母さんが独り占めしてしまった。これはいただけない。
「とられるなよ」
オジさんは、子鴨のいる場所を狙って投げる作戦に変えたようだ。
「あ、食べた食べた」
家族といえども、生存競争は激しいらしい。パンがなくなるまで、3羽の争いは続いていた。
鴨を見たあとは、奥へと進む。
寝覚滝。
内庭。
円月橋。
九八屋。
なぜか、稲田の周りには鴨の集団がいた。
「グエグエ」
「グワグワ」
こちらの鴨は何やら騒がしい。稲田に入りたいのか、しきりに首を伸ばしているが、ネットに囲われていて立入禁止となっていた。これが気に入らないのだろう。
「何だよ、この網。入れねえだろ」
「うぜえ~」
「クソだな」
などと悪態をついているのかもしれない。
水かきの足跡は可愛いのだが……。
池をグルッと回ると、ハスの生えている一角があった。
ピンクの花がきれいだ。
ここにも鴨がいた。ハスの葉をパラソルがわりにして、シエスタを楽しんでいるようだ。
「スヤスヤ」
寝ている鴨を見たら、私も眠くなってきた。
写真も撮れたし、帰って昼寝しようっと。
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
この園は江戸時代初期、光圀の代に完成したものらしい。
入園料は300円かかるが、写真撮影の練習によさそうな予感がした。
思った通り、日本的な美しさが楽しめる。
「うん?」
池に映る景色を見ていたら、親子の鴨が一直線に泳いできた。
迷うそぶりもなく、対岸を目指してスイスイと進む。
岸につくと、羽を広げてジャンプし、上陸してきた。
お母さん鴨だけでなく、子鴨たちも続いてくる。
そして、三脚を構えたオジさんや、デート中のカップル、仕事の合間のサラリーマンたちが集まるベンチにペタペタと歩いてきた。
「可愛い~」
のんびり座っていた人たちも、鴨のほうに吸い寄せられ、成り行きを見守る。鴨も人に馴れているようで、怖がるどころか近づいてきた。
「パン食べるかな」
三脚オジさんが、バッグからパンを出し、ちぎって投げた。鴨ファミリーにとっては期待通りだったようで、落下地点に突進していった。
しかし、パクリと食べたのはお母さん鴨。2羽の子鴨を押しのけ、涼しい顔をしている。
「えー」
「子供にあげないんだね」
ギャラリーからはブーイングが起きている。二度目、三度目も、体の大きさで勝るお母さんが独り占めしてしまった。これはいただけない。
「とられるなよ」
オジさんは、子鴨のいる場所を狙って投げる作戦に変えたようだ。
「あ、食べた食べた」
家族といえども、生存競争は激しいらしい。パンがなくなるまで、3羽の争いは続いていた。
鴨を見たあとは、奥へと進む。
寝覚滝。
内庭。
円月橋。
九八屋。
なぜか、稲田の周りには鴨の集団がいた。
「グエグエ」
「グワグワ」
こちらの鴨は何やら騒がしい。稲田に入りたいのか、しきりに首を伸ばしているが、ネットに囲われていて立入禁止となっていた。これが気に入らないのだろう。
「何だよ、この網。入れねえだろ」
「うぜえ~」
「クソだな」
などと悪態をついているのかもしれない。
水かきの足跡は可愛いのだが……。
池をグルッと回ると、ハスの生えている一角があった。
ピンクの花がきれいだ。
ここにも鴨がいた。ハスの葉をパラソルがわりにして、シエスタを楽しんでいるようだ。
「スヤスヤ」
寝ている鴨を見たら、私も眠くなってきた。
写真も撮れたし、帰って昼寝しようっと。
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