これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

モーツァルト効果

2014年05月18日 20時07分53秒 | エッセイ
 BGMにモーツァルトをかけて仕事をすると、作業能率が上がるという話を聞いた。モーツァルトの曲は持っていないので、早速CDを買ってみた。



 中学生のとき、国語の先生に「成績が上がる勉強法」を教わったことがある。
「作家の書いた小説を、自分のノートに写しなさい。それだけで、国語の力がアップするよ」
 半信半疑でやってみると、漢字力も上がるし、文の構成や表現の仕方も見えてきた。まずは真似をすることが基本なのだろう。今でも、時間があるとやっている。
 今回は、無音状態で小説を書き写した場合と、モーツァルトを流して書き写した場合との比較をしてみた。
 まずは無音で。
 静かだと、結構気が散る。今にもタイマーが鳴るのではないかと、気にしながら作業をした。
「ジカン デス、ジカン デス」
 タイマーが、事務的に終了を告げた。字数を数えると、10分間で677字である。まずまずだ。
 次に、モーツァルトをかけて書き写す。
 交響曲第40番ト短調K.550第1楽章から始まり、クラリネット協奏曲イ長調K.622第2楽章、交響曲第25番ト短調K.183第1楽章と続く。
「ジカン デス、ジカン デス」
 字数は、724字であった。
 能率アップするという話は本当だったようだ。ちょっとビックリした。
 他の曲はどうだろうと、余計な企画を思いつく。
 今度は、私の好きなB'Zをかけてみた。
 モーツァルトのあとだと、かなりのアップテンポである。稲葉さんに、「早よせい、早よせい」と急かされているようで、相当なストレスを感じる。しかも、あわてるから字が乱れる。ひとつとして、きれいな字がない。
「ジカン デス、ジカン デス」
 数えてみたら、何と766字であった。
 モーツァルト超えとはいえ、10分勝負だからできたことで、5時間、6時間といった長丁場では無理だろう。
 最後を飾るのはマドンナだ。英語だから歌詞を聞き流せるし、ダンサブルなリズムに乗って、ストレスもなくスイスイ書けた。字もきれい。
「ジカン デス、ジカン デス」
 こちらは、驚きの785字である。つまり、この作業には、モーツァルトよりもマドンナが向いているらしい。
 じゃあ、このCDはいつ使う?
 モーツァルトの6枚組CDが、心なしか、うつむいているように見えた。
 そうだ、中間テストの採点をするときに、比較してみよう。
 モーツァルトさん、ちょっと待っててね。


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コメント (10)
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