これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

魔法のメロンパン

2014年04月20日 10時09分29秒 | エッセイ
 気になる商品は、つい買ってしまう口だ。
 先日は、こんなものを……。



「魔法のメロンパン」
 中には、冷凍生地のメロンパンが4個入っている。



 これをオーブンで焼くと、大きく膨らんで、焼き立ての味が楽しめるというわけだ。生地をこねる苦労もなく、パン屋に走る手間もなく、家にいながらボタンひとつでホカホカのメロンパンをいただけるとは、まさに魔法。
 平日はあわただしいから、日曜日の今日を選んで焼いてみることにした。
 調理方法を読むと、オーブンは180度から200度に温めると書いてある。
 ソフトなメロンパンより、カリカリに焼けているほうが美味しい。200度に設定した。
 予熱している間に、メロンパンを取り出す。裏から見ると、こんな感じ。



 パンの上には、ちゃんとクッキー生地が重なっている。これが美味しいのだと、心が踊る。
「ピッピッピッ」
 オーブンに呼ばれた。通訳すると、「おい、200度になったから、とっとと入れやがれ」となるが、今日は優雅な気分だったので、「さあ、200度になりましたよ。いつでもウェルカムです」と言われたことにした。
 ではでは。
 天板にオーブンシートを敷いて、冷凍生地を載せるとこんなに小さい。



「そら、しっかり焼いとけよ!」ではなく、「では、よろしゅう」とご挨拶をして、オーブンの扉を閉めた。
 焼く時間は14分から17分だ。ここでも、カリッと感を期待して17分に設定する。待ち時間に、スープを作ったり、フルーツを切ったりしていたら、甘くてふんわりしたパン独特の匂いが漂ってきた。幸せ気分がさらに高まる。
「ピッピッピッ」
 また呼ばれた。「焼き立てのメロンパンがお待ちです」という意味だ。
 いざいざ。
 扉を開けると、メロンパンが顔を出す。少々、焼き時間が長かったようだ。



「おい、焦げてるじゃねーかよっ」と、オーブンを責めるのは間違いだ。甘い香りにつつまれ、食卓には湯気の立ったスープに、光沢のあるイチゴが並んでいるのだから、不機嫌になるはずがない。
「まあ、魔法が効きすぎたみたいですわね、ほほほ」
 私は微笑みながら、ひと回り大きくなったメロンパンを頬張った。
 クッキーの部分は期待通りの歯ごたえだが、下のパン生地はふんわりしていてやさしい。万人ウケする無難な味とはいえ、ホカホカのでき立てが一番のごちそうである。ひと口食べたら止まらない。サクサク、ふわふわを繰り返し、あっという間に平らげた。
 魔法のおかげで、いい一日になるような気がする。


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コメント (6)
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