これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

一番のオムライス

2013年11月24日 17時30分14秒 | エッセイ
 学校も仕事も休みの日曜日。お昼は海鮮丼にした。ウニにイクラ、ホタテ、マグロを載せたところで高2の娘を呼ぶ。
「お昼だよ~」
「ほーい」
 しかし、娘は丼を見るなり怒り出した。
「なんでよ~! 昨日、お昼はオムライスにしてって言ったじゃない」
「……そうだった」
 彼女のリクエストを聞きながら、すっかり忘れて別のものを作ってしまったのだ。
 ああ失敗。
「……ムシャムシャ。でも、美味しいからこれはこれでいいや。そのかわり、夜こそオムライスにしてよ」
「ほーい」
 娘はオムライスが大好きだ。あちこちの店を食べ比べては、ここはいい、あそこもよかったとインプットしている。
「でもさ、一番美味しいのはお母さんのオムライスだからね」
 ……リップサービスも忘れないところがうまい。
 昨日は日本橋高島屋に行った。
 入口のクリスマスツリーに目を奪われる。



 ブラブラしたあと、新館6階の資生堂パーラーでお昼にする。
「あっ、オムライスがあるよ。これがいい」
 娘に迷いはなかった。
 ほどなく、料理が運ばれてくる。
「わあ、キレ~」



 ここのオムライスは、玉子が厚くてふんわりしている。何個使っているのか知りたいところだ。
 ちなみに私は、ミートクロケット(コロッケ)にした。



 どちらもデリシャス。味が濃すぎないところがいい。
「満足だけど、もっと美味しいのがあったなぁ」
 娘が感想を漏らす。
 さて、どこの店だろう。
「ラケル?」



「ううん」
「えー、わかんない」
「マルゴ丸の内だよ。ほら、三菱一号館美術館のあとランチしたお店」
「ああ、あそこか」



 マルゴ丸の内には、「昔ながらのオムライスプレート」というランチメニューがあって、2人でそれを注文した。たしかに、ライスの味つけ、玉子の焼き加減なども申し分なかった気がする。
「シンプルなところがよかったんだよね。今のところ、あそこが一番」
 娘の本音に引っかかる。
「……一番はお母さんのじゃなかったの?」
「あ、いやいやいや」
 まあよい。
 じゃあ、また行きましょうかね~。


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (12)
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