これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

印象派を追いかけて

2013年11月07日 20時29分30秒 | エッセイ
 高2の娘は印象派が大好き。
「必ず絵に光が入っているでしょ。表情も豊かだし、きれいだと思う」
 とりわけ、ルノワールが気に入っている。
「ラファエロとか、ぜったい無理~」
 ……しかし、他の画家をけなすのはやめようか。
 先日、新聞広告を見て、東京富士美術館というところで「光の賛歌 印象派展」なる催しをやっていると知った。
「八王子は遠いけど、ちょうど3連休だから行こうよ」
「そうだね」
 というわけで、やってきました!



 この絵は、ルノワールの「ブージヴァルのダンス」だ。
 絵の女性は、のちの画家ユトリロを生んでおり、やがては、自分も絵筆を持つようになったそうだ。彼女が身につけている淡いピンク色のコットンのアンサンブルは、1880年代前半に人気のあった夏の服だという。シュリンプピンクで縁取られた布地が、ファッションの最先端をいくものだったのだろう。
 入ってすぐのところにカフェがある。ひと休みしようと、絵を見る前に立ち寄った。

 見終わったときには、1時間半ほど経っていた。
 ショップで印象に残った絵画のポストカードを買い、余韻にひたる。
 まずは、ジュール・ジェーム・ルージュロンの「鏡の前の装い」。



 単純に、「こんな服を着たい!」という憧れが凝縮された一枚だ。
 ヤン・フォン・ホイエンの「釣り人のいる川の風景」。



 果てしない水平線と、セピア色に焼かれた景色が郷愁を感じさせる。
 クロード・モネ「海辺の船」。
 


 青い空に黒い船。傾いた船体が何とも印象的だ。
 モネは、これ以外にも、「睡蓮」シリーズが大変よかった。



 彼は自邸の庭を拡張し、池のある日本庭園を造成していたそうだ。池に睡蓮を浮かべ、日本情緒漂う空間を演出した上で、何枚か連作に取り組んだとあった。
 何と明るい色づかいなのだろう。極楽浄土を思わせる画風に魅了される。
 絵を堪能したあとは、おみやげを買う。
「やっぱり、クリアファイルかな」
 娘は、予想通りルノワールを選んだ。



 私はブックマーカーにした。本を読むのが楽しくなりそうだ。



 もっとも、今読んでいるのは、妹から借りた『うしろの百太郎』と『新・うしろの百太郎』だ。



 ギャップもまた愉し。
 印象派の絵を見ると、明るい気持ちになれる。
 おかげで、いい気分転換ができた。
 さて、次はどこまで追いかけていこうかな。


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コメント (10)
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