これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

ぶらり 小江戸・川越(2)

2013年10月06日 20時28分15秒 | エッセイ
 喜多院から10分ほど歩いて、川越城本丸御殿に到着した。



 見た目は、落ち着いた佇まいである。だが、中はそうでもなかった。
 ドタドタ、バタバタ。
「すみません、今、所沢から小学生が120名ほど来ておりまして、にぎやかになってます」
 入口のオジさんが、体を小さくして詫びる。廊下には、紅白帽をかぶった数名の子どもたちが座りこんでいた。鉛筆を片手に、内部の説明を書いているようだ。口数は少ないが、移動するときの音が大きい。120人も散らばっていれば、なおさらだ。
 ドスドス、ドカドカ。
 使者之間、坊主当番詰、家老詰所などがあったが、活発な小学生の姿しかおぼえていない。
 まあ、いいか。
 本丸御殿のあとは、蔵づくりゾーンへと向かう。小江戸と呼ばれるゆえんは、この美しい町並みにある。一番の目当ては最後にとっておいた。
 黒っぽい建物の群れが近づくと、ワクワクして足取りも軽くなる。



「すご~い!」
 


 屋根にも壁にも、エキゾチックな雰囲気が漂っていて、すごくいい。
 しかし、交通量の多い道路で、なかなか車が途切れない。この町並みに、自動車はミスマッチだと思うのだが。
「切れた、よし、今だ!」
 信号が赤に変わり、車が途切れた。今がシャッターチャンスとカメラを構えたら、うしろから水色の服を着たオバさんが、ものすごい勢いで走ってきた。
 ……画像左下に、彼女の肩が残ってしまった。



 まあ、いいか。
 私だけの川越ではないのだから、人や車が多くても仕方ないのだ。
 五百羅漢を見たおかげか、心が広くなって腹も立たない。すぐに、次のシャッターチャンスがやってきた。





 うん、本当に素敵な町並み。



 ひときわ高い建物は、「時の鐘」である。



 振り返ったアングルからの景色も、またいいものだった。



 ここから川越駅までは遠い。ちょうど路線バスが来たので、ひょいと乗ることができた。
 しめくくりは、ウナギである。駅前のアトレに、老舗のウナギ屋「いちのや」が入っているのだ。



 コースターが可愛い。
 注文したうな重は、まもなく運ばれてきた。



 ここのウナギは、身がカリッと香ばしい。軽いのに、味はしっかりしている。タレもいい味で、あっという間に平らげた。これはヤバい、やみつきになりそうな味だ。
 ああ、楽しかった。


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コメント (8)
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