これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

2013 母の日

2013年05月12日 20時22分47秒 | エッセイ
 今年も母の日がやってきた。
「もう、お花はいらないからね」
 プリザーブドフラワーがいくつかあるので、これ以上は必要ないと思い、夫と娘には買わなくていいと宣言した。
「何が欲しいの?」
 娘がプレゼントを買ってくれるらしい。しかし、何も思いつかない。
「じゃあ、美容院の帰りに自分で買ってくるから、お金ちょうだい」
「……」
 娘は歯をむき出し、不満そうだが、まあ仕方あるまい。
「ママ、これどうぞ」



 夫がゴディバの箱を差し出した。母の日用の詰め合わせらしい。
「ありがとう~♪」
 開けてみると、美味しそうなチョコレートがギッシリ詰まっている。



 彼にしては珍しく、気の利いたプレゼントである。一人でニヤけてしまった。
 美容院の帰りに、駅ビルに寄る。欲しいものはすぐに見つかった。



 シャープなフレームの写真立て。なかなかいい感じだ。
 レジに持っていくと、店員のお姉さんが声をかけてくる。
「いらっしゃいませ、母の日用ですか」
「はい」
「……これはブライダル用なんですが、よろしいですか」
「はい」
 そんなことはわかっているが、本人が了承しているから問題ないのだ。
「どちらの包装になさいますか」
「じゃあ、ピンクのほうで」



 自分へのギフトを自分で買うというのも、変な体験である……。
「ただいま」
「おかえり。プレゼントは買ってきた?」
 私が包みを差し出すと、娘は満足そうにうなずいた。代金を請求せねば。
「1575円くれ」
「レシートはもらったんだろうね。ないとやれないよ」
「ある」
「じゃあ、1600円ね。おつりはお駄賃」
「うほほ」
 おかしなやり取りのあと、あらためてプレゼントを受け取る。これはこれで、妙に印象深い出来事となった。
 さて、今日のごちそうは……。
 何と、非常食。



 というのは冗談で、これは先週、私の職場で行われた防災訓練での食事である。
 水を注げば60分でできるアルファ米、クラッカー、乾パンが配られたが、どれも美味しくて驚いた。災害時こそ、口当たりのよいもので、不安な気持ちを和らげることが必要であろう。
 実は昨日、博多・華味鳥の水たきセットなるものをいただいたので、これを夕食にした。



 もしかしたら、母の日に合わせて、贈ってくれたのかもしれない。
 
 こちらは、義母への花のギフトだ。



 90歳の義母に、今年も贈り物ができてよかった。
 来年も、お花を贈れますように。


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (12)
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