4月から学級担任を受け持ったが、書くことが大好きな私にしては珍しく、まだ1枚も学級通信を発行していない。
理由は、タイトルが決まっていないからだ。
「お母さん、学級だよりのタイトルは決まった?」
入学式の前に、高2の娘に聞かれ、毎度おなじみのタイトルを答えた。
「うん、また『えがお』でいいかと思って」
「えっ、前も同じだったじゃない」
「前の前も同じだよ」
「ダメダメ、高校生向けのタイトルじゃないよ。それじゃ小学生。もっといいのを考えなよ」
クスン。
ダメ出しをくらい、計画は頓挫した。
悩んでいる間に入学式が終わり、オリエンテーションも終わり、授業が始まってしまったというわけだ。
「ただいま。ほら、これ、新しいクラスの学級だよりだよ」
娘が持ち帰った紙には、「ENGINE」というタイトルが、でかでかと載っている。
「おおっ、エンジン! いいね、お母さんもこれにする」
安易に真似っこしようとしたら、またもや横やりが入った。
「お母さんのクラスは6組でしょ。ミキはE組だからエンジンなの」
「……そっか、Eから始まりEで終わる単語なんだ」
「そうだよ。D組はDONUTS、B組はBLOOMなんだから」
「てことは、『ろく』のつくタイトルを考えればいいのか」
「そうそう」
まず、「ろくろ首」が浮かんできた。
次に、「ろくでなし」。
どちらも、学級通信には不向きである。
「うーん」
いいアイデアが生まれず、3週間経った今でも、学級通信は発行できていない……。
だが、ひらめきは、ふとした瞬間にやってくる。調べもので国語辞典を見ていたら、いい言葉が見つかった。
すごろく!
高校生活は、すごろくのようなものである。
成功したり失敗したり、成長と挫折を繰り返しながら、前へ前へと進んでいく。ふりだしが入学で、ゴールが卒業だ。怒って笑って泣いて、高校生活が終わる。
これ以上はないタイトルに思えた。
さっそく、パソコンに向かい、学級通信の冒頭を作り始める。
凝り性ではないので、適当な雰囲気が出せればよい。
まあ、こんなもんですな……。
難産だった。ようやく準備ができたので、来週からは、ぼちぼち発行するつもりだ。
ところで。
2年になったら、クラス替えをする。
もう、タイトルで苦労するのはイヤだ。
何が何でも、6組の担任になってやる!
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
理由は、タイトルが決まっていないからだ。
「お母さん、学級だよりのタイトルは決まった?」
入学式の前に、高2の娘に聞かれ、毎度おなじみのタイトルを答えた。
「うん、また『えがお』でいいかと思って」
「えっ、前も同じだったじゃない」
「前の前も同じだよ」
「ダメダメ、高校生向けのタイトルじゃないよ。それじゃ小学生。もっといいのを考えなよ」
クスン。
ダメ出しをくらい、計画は頓挫した。
悩んでいる間に入学式が終わり、オリエンテーションも終わり、授業が始まってしまったというわけだ。
「ただいま。ほら、これ、新しいクラスの学級だよりだよ」
娘が持ち帰った紙には、「ENGINE」というタイトルが、でかでかと載っている。
「おおっ、エンジン! いいね、お母さんもこれにする」
安易に真似っこしようとしたら、またもや横やりが入った。
「お母さんのクラスは6組でしょ。ミキはE組だからエンジンなの」
「……そっか、Eから始まりEで終わる単語なんだ」
「そうだよ。D組はDONUTS、B組はBLOOMなんだから」
「てことは、『ろく』のつくタイトルを考えればいいのか」
「そうそう」
まず、「ろくろ首」が浮かんできた。
次に、「ろくでなし」。
どちらも、学級通信には不向きである。
「うーん」
いいアイデアが生まれず、3週間経った今でも、学級通信は発行できていない……。
だが、ひらめきは、ふとした瞬間にやってくる。調べもので国語辞典を見ていたら、いい言葉が見つかった。
すごろく!
高校生活は、すごろくのようなものである。
成功したり失敗したり、成長と挫折を繰り返しながら、前へ前へと進んでいく。ふりだしが入学で、ゴールが卒業だ。怒って笑って泣いて、高校生活が終わる。
これ以上はないタイトルに思えた。
さっそく、パソコンに向かい、学級通信の冒頭を作り始める。
凝り性ではないので、適当な雰囲気が出せればよい。
まあ、こんなもんですな……。
難産だった。ようやく準備ができたので、来週からは、ぼちぼち発行するつもりだ。
ところで。
2年になったら、クラス替えをする。
もう、タイトルで苦労するのはイヤだ。
何が何でも、6組の担任になってやる!
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