これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

倍速ラジオ体操

2013年01月10日 21時36分27秒 | エッセイ
 今や、ラジオ体操がブームらしい。
 私は20代のころから、毎朝出勤前にラジオ体操をするのが常だった。すでに20年くらいは続けている。軽く体を動かすことで、血の巡りもよくなり、肩こりや首の張りが改善される気がする。この習慣は欠かせない。
 ところが、このところ、正月ボケをしているようだ。12月と同じ時間に起きても、お弁当作りや身支度に手間取り、ラジオ体操をする時間が足りない。省略すると、肩や首に重石をつけたような不快感があるので、間に合わせようと2倍速で動いてみた。
 頭の中で再生されるラジオ体操第一が、高音の早送りバージョンに変換される。深呼吸ならぬ浅呼吸から始まり、素早く両手をクロスさせたり広げたり。まるでダンスだ。
 途中まではうまくいったが、「体を大きく回しましょう」のところでトラブった。
 右上に上げた両手を時計回りに動かし、足元から左上に向かって回転させたときだ。右の腰が、「グキッ」とかすかな悲鳴を上げた。とたんに、音の出所から鈍い痛みが広がってくる。

 しまった、腰を痛めたか!

 残りの体操ができないほどではないが、伸ばすとチクチクする痛みがある。腰には力を入れられず、不安定な体勢でヒョコヒョコと歩いた。
 今のところ、日常生活に問題がないとはいえ、悪化したら大変だ。今月は、入試や3年の卒業考査があるから、休めそうもない。なるべく安静にして、早く治さねばと焦った。
「ゲール」というあだ名の、中学時代の同級生を思い出す。彼はサッカー部員だったが、特に運動神経がいいわけではなかった。当時、流行していた「リカちゃん体操」を真似していたところ、足がもつれて転倒した。たまたま打ちどころが悪かったようで、鎖骨を骨折する不幸に見舞われ、しばらくギプスをつけて登校していた。
 もちろん、周りからは「リカちゃん体操のゲール」と噂され、バカ男の烙印を押されたことには違いない……。

 てことは、アタシは、2倍速ラジオ体操のマヌケ女?

 治したいのは山々だが、決して整形外科のお世話にはなりたくない。「どうしましたか」なんて聞かれたら、説明するのが恥ずかしいではないか。幸い、お風呂で温めたら腰が軽くなった。このまま、医者にかからず、意地でも治してやると誓った。
 心強いグッズを発見した。夫が愛用している、ファイテンのチタンバンである。



 一枚盗んで、こっそり腰に貼ってみた。
 即効性は感じられなかったが、気がついたら腰の違和感がなくなっていた。キツネにつままれた感じだけれども、今では倍速ラジオ体操をする前と同じ状態まで回復している。
 
 よかった~、治った!

 ひとまず、腰の痛みも消え、元通りになったらしい。
 今後は、ノーマルか、スローなラジオ体操をしなければならないようだ。

「ゲール」と同レベルはイヤ!


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コメント (12)
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