これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

オードブルは生大根

2012年03月11日 20時44分32秒 | エッセイ
 自分の体を、お風呂の浴槽に例えてみよう。60ℓの水を50ℓに減らし、痩せたいと思った場合、どうすればいいだろうか。蛇口を閉めて、入る水量を減らしても、中の水は少なくならない。つまり、食べる量を減らしても、痩せないというわけだ。
 痩せたいならば、浴槽の栓を抜き、水を流さなければならない。これが、「美トイレ毒出しダイエット」の原理である。



 体内に入る食品の量より、体から排出される尿や便の量が多ければ痩せるのだ。このダイエットは、排出機能を高めることにより、食事制限することもなく、厳しい運動を続けることもなく、ラクラク痩せられる。
 では、どのようにすれば、排出機能を活発にできるのか。尿が出たら、コップ1~2杯の水分を補給し、おしっこのサイクルを作るのだ。サイクルができれば、おしっこの回数と量が増え、飲んだ量以上に排出することができる。これは、老廃物が流れているからだ。私はむくみやすい体質なので、水分の摂取を控えていたら、かえって太った経験がある。おそらく、老廃物がたまり、重くなってしまったのだろう。
 寝る前にも1~2杯の水かお茶を飲み、翌朝たっぷりおしっこが出るようにする。トイレの前後で体重を測り、尿量をチェックすることが重要だ。目標は400g以上だが、私はまだ300gしか出ない。始めてから、たったの10日間だから、こんなものだろうか。でも、体重は1kg減った。
 さらに、便の排出も促進する必要がある。姉と妹は下しやすい体質で、年中下痢に悩まされていたが、私は下しにくく便秘になりやすい。
だが、便がスルッと出るようになる食材があるのだ。それは、生大根である。1回の量は、1cmがベストという。



 大根おろしにしたり、スティックで味噌をつけて食べたり、刻んでドレッシングをかける、などという食べ方が紹介されていたが、私は豪快にこのままガブリとかじる。何もつける必要はない。フレッシュな大根ほど酵素が多く、効き目があるらしい。ボリボリと大きな音を立てると、家族は冷たい視線を送ってくるが、受け流すに限る。
 このように、水分をとることも、大根を食べることも簡単なのだが、ひとつだけツラいものがある。それは、間食の制限だ。
「体は消化と排泄を同時にできません」
 書中の、この言葉は名言である。食後30分から4時間は間食を控え、体を排泄に専念させることが大切だ。ここでおやつを食べると、体が痩せモードに入れず、十分な効果が発揮できない。
 おやつとサヨナラするのは苦しかった。朝は10時ごろになると、小腹がすいてくる。いつもだったら、ここでチョコレートの出番なのだが、口にしていいのは水分だけだから、ひもじいこと、ひもじいこと。そこで、はたと気がついた。

 そういえば、お腹がすくという感覚を忘れていたかも……。

 午後も、3時か4時の間食が習慣化していたので、空腹感を感じることなく、次の食事を迎えていた。これでは、痩せるはずもない。チョコは食後の楽しみにして、決しておやつには食べない。ひもじさに慣れるまで、これだけは我慢せねばならないポイントだ。
 お腹をすかせて食卓につくと、お料理がいつもより美味しく感じる。痩せる食べ方は順番が大事だ。まずは、味噌汁からいただき、次に前菜の生大根である。「空腹は最高の調味料なり」とはよくいったもので、味噌汁も大根も美味しく感じられる。それから、肉や魚などの主菜・副菜となり、ご飯は最後にする。
 痩せるために始めたダイエットだが、食事のありがたみがわかり、料理への満足感もアップした。
 ちょうど、今日は東日本大震災の一周忌である。あのときは、地震や津波による被害に加え、放射能の恐怖、電力や物資の不足などを目の当たりにした。
 犠牲となった方々のご冥福を祈り、合掌……。
 今日は、いつも以上に「食べられる幸せ」を感じる。



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コメント (14)
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