これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

砂希より愛をこめて

2012年01月22日 20時00分08秒 | エッセイ
 ときどき、池袋西武の12階でカードを買う。
 母の誕生日が近いので、先週もバースデーカードを探しに行った。
 ここは種類が豊富だから、選び甲斐がある。ありふれたものではつまらない。私らしく、お祝いの気持ちを伝えることのできるカードを見つけたかった。
 だんだん、お見合い写真を選ぶ気分になってきた。お見合いをしたことはないが、だいたいの想像はつく。相手の容姿を観察しつつも、そこに映し出されるのは自分自身なのだ。何が決め手となるかは、その人の好みによる。華やかさを求める人もいれば、控え目で落ち着いた雰囲気に惹かれる人もいる。
 私はというと、ちょっと変わった人が好きだ。無難で平均的な人は、悪くはないが物足りない。何か、その人にしか出せない味を持っているといい。
 そんな好みが反映された、今年のバースデーカードである。



 メッセージを書く欄は、少々使いづらいかもしれない。



 そういえば、昔の同僚に「熊みたいな男性が好き」と言った女性がいた。私はどちらかというと、素朴なものより洗練されたものが好きだ。少なくとも、熊はありえない。
 カードを開くと、大きなホールケーキとなる。



 キレ~イ♪

 白鳥のような優美さと、立体の面白さが気に入った。ついでに、封筒もオシャレ。



 そして、もうひとつ、「おめでとう」カードを買った。
 これは、学生時代の友人に送るものだ。彼は、30代の終わりに転身し、税理士の資格を取るため努力してきた。若い頃と違って妻子がいるし、記憶力も衰え、かなり苦労したらしい。
 だが、今年の年賀状には、ようやく開業した旨の報告があったのだ。めでたい、めでたい。
 そんなわけで、こちらは鯛だ。



 どちらにも、お祝いの言葉をしたため封をする。ケーキのほうは厚みがあるから、のりづけに四苦八苦である。土曜日は郵便局がお休みだ。家にあった切手を適当に貼り、ポストへ投函した。
 砂希より愛をこめて。無事に届きますように。
 そう念じたあと、一抹の不安を感じた。
 料金が足りなかったりして……。



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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
 「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
コメント (14)
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