これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

まどみちお式練習法

2010年10月07日 20時58分44秒 | エッセイ
 前回のエッセイ教室で、まどみちおの『あいうえお』が紹介された。

 あいうえおは あおいでいる
 あおい うちゅうの あおい うえを

 かきくけこは かたくて こちこち
 かきっと くけっこ かむ けいこ

 さしすせそは すずしそう
 さやさや そよそよ ささ すすき

 たちつてとたち たてついてた
 たてと ついたて つったてて

 なにぬねのはね ねないのね
 なきの なみだに ぬれながらにね

 はひふへほはん はなはずかしい
 はひひ ふへへ ほほがはれて

 まみむめもは もう むやみに ねばつく
 もっちり むっちり あみまみれ

 やいゆえよは やわいようよ
 ぶよぶよ ぶゆぶゆ やわやわよ

 らりるれろなら ろれつが もつれる
 らるりり れるりり ろれろれろ

 わいうえおは おおさわぎだわ
 わいわい わやわや てんやわんや

 言葉の音を鋭い感性でとらえ、独特のリズムで語りかけてくるようだ。演劇部の発声練習よろしく、声に出して読むと、どこかで突っかかる。
 私は「た行」「は行」「ら行」で舌がもつれた。ここが発音の弱点なのだろう。
 早口言葉のように、30秒以内で読めたらすごいと思う。お試しあれ。

 もともと、私は人と話すことが苦手である。社交的とはいえない両親に、「おしゃべりはダメ」と厳しくしつけられたせいだろうか。口は美味しいものを食べるために必要なのであって、おしゃべりに使うべきでないはと感じていた。
 だから、私のトークは滑舌が悪いうえ、話題にも乏しい。自分でもつまらない話だとわかるから、盛り上がらずやめてしまうのだ。
 一方、文字を書くという作業は得意である。友達への手紙や、国語の時間に書かされる作文で、「書くことがなくて困る」と悩んだおぼえはない。文章を組み立てているうちに、次から次へと言葉が浮かんできて、それなりに話が展開するし、ほどよいところで結びとなる。

 この技術をトークにも生かせたらな……。

 なにしろ、仕事が教員なのだから、話は上手なほうがいい。
 まずは、まどみちお氏を教材に、発音の訓練をしてみたが、45秒もかかった。

 遅い!

 でも、繰り返し練習すれば、必ず上達する。
 頑張る価値がありそうだ。
 来年は、「トークが楽しいエッセイスト」を名乗れるよう、励みたい。
 それとも、「歌って踊れるエッセイスト」のほうがいいかしら。




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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
 「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
コメント (16)
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