これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

メダカ養殖作戦

2010年04月29日 20時06分25秒 | エッセイ
 先月、メダカを買った。詳しいいきさつは、「ハーフのメダカ」をご覧いただきたい。
 メダカを買った数日後、メスのお腹に卵がついていた。
 すわ、2世誕生かと喜んだが、いつの間にやら、なくなってしまった。水草にはついていないし、お腹からも消えている。はてさて、どこへ行ったのだろう。
「メダカが水草に卵を産みつけたら、草ごと隔離してください。そのままにしておくと、食べちゃうんですよ」
 フィッシュショップに寄ったとき、店員さんに卵の話をしたら、そんな答えが返ってきた。

 自分の子孫を食べちゃうなんて、バカか!?

 理解しがたいメダカの行為に、私は呆れた。
 ちゃんとエサはやっている。しかし、メダカには満腹中枢がないそうで、「お腹いっぱいだから、もういいや」とならないらしい。しっかりエサを食べた後でも、卵が漂っていれば反射的に食してしまうのだ。まったく困る。
 繁殖は無理かと諦めかけていたが、半月前、ようやく水草についた卵を発見した。「よしよし」と水草をちょん切り、別の水槽に移した。
 だが、その後、2週間経っても孵化しない。中2の娘も、私も、やきもきしながら水槽をのぞいていた。
「お母さん、この卵、ちゃんと受精しているのかな」
「うーん、どうだろうね」
 魚類は水中受精である。店員さんによれば、お腹に卵をつけているとき、受精することが多いというが……。
「全然稚魚が生まれないよ。無精卵なのかも」
「じゃあ、お父さんの精子もらおうか」
「ダメダメ、人面魚が生まれちゃうよ」

 そんなアホな会話をしていたら、翌日、待ちに待った稚魚が孵った。
「ああっ、稚魚だぁ~!!」
 私も娘も、スイスイとはねるように泳ぐ、透明な生命に歓声を上げた。水中だと、ピントを合わせることが難しく、私の技術で写真は撮れない。体は糸のようにか細く、透き通っている。体長5mmの、痩せたおたまじゃくしをイメージしていただきたい。
 早速、粉末状の「赤ちゃんのエサ」を与え、元気な2世に目を細めた。

 この2世が誕生したのは、4月26日のことである。
 こちらのブログ「これはしたり」が誕生したのも、2年前の4月26日だ。偶然とはいえ、記念日が重なるのは喜ばしい。マメに水を替えて、元気な成魚に育てなくては!

 1匹で可哀想だと思っていたら、今日はさらに3匹孵り、合計4匹の稚魚が泳いでいた。
 仲良く並び、体をくねらせて進む姿は、数日前にはまったく予想できなかった。
 いまや、誕生ラッシュである。元気に大きく育つといいな!

 このブログも、読者のみなさまに育てていただき、無事2周年を迎えることができました。
 これからも、よろしくお願いいたします。




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※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
 「うつろひ~笹木砂希~」(日記)

コメント (14)
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