これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

京都お願いツアー

2009年12月06日 21時57分58秒 | エッセイ
 今日は新幹線に乗って、娘と一緒に、京都までひとっ走りしてきた。
 2泊できればベストだったが、仕事があるのでそうもいかず、日帰り強行軍である。せめて車内ではのんびりしようと考え、ぜいたくにグリーン車を取った。



 最大限までシートを倒しても、後ろの人に気兼ねしない座席の間隔がありがたい。

 東京から京都まで、のぞみで約2時間20分かかる。7:10発の列車に乗っても、京都到着は9:28、そこからタクシーを飛ばして、目的地の華厳寺(鈴虫寺)に着いたのは10時だった。
 これでも頑張ったのだが、入口にはすでに長蛇の列ができている。
「紅葉が終わっても、鈴虫寺は人気だねぇ」
 運ちゃんも、半ば呆れたようにつぶやいた。
 このお寺には、願い事をひとつだけ叶えてくれる「幸福地蔵」様がいる。
 ちょうど15年前、私は女友達と、この鈴虫寺で願い事をしたことがある。結婚して3年になるのに子宝に恵まれなかったので、「子供がほしい」とお願いをした。しばらくしてから、期待通りに妊娠したのだった。
「で、そのとき生まれたのがミキなんだよね」
 娘はうれしそうな顔で列に並んで待っている。以前に来たときは、まさか娘を連れて参拝する日がくるとは予想だにしていなかった。不思議な巡り会わせを感じる。
 私もミキもお守りを握りしめ、お地蔵様にお願いをした。

 帰りの新幹線は14:32発を取ってある。時間があったので、清水寺と三十三間堂を回ることができた。
 清水寺は、修学旅行生やツアー客などでごった返しており、鈴虫寺の10倍くらいの人出で賑わっていた。まだ紅葉が残っており、素晴らしい景色が楽しめ満足だ。



「おみくじ引きたい」
 ミキのリクエストに答え、おみくじに並ぶ。ミキの番号は三番だった。
「……お母さん、大変だよ……」



 ミキのおみくじは「凶」だった。
 私は十九番で「末小吉」だったので、ホッと胸をなでおろした。



 しかし、読んでみると、引っ掛かる文字が書かれている。
「よろこび事叶いがたし」

 そんなこと言わないでよ~!!



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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (20)
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