これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

ここだけの話

2009年07月02日 19時45分57秒 | エッセイ
 ここだけの話だが、私は制服フェチである。
 警察官や鉄道員が帽子をかぶり、キリッとした制服姿になると、全部が全部イイ男に見えてしまう。
 とりわけ好みなのが自衛官だ。筋肉質の、まるで彫刻のような肉体に、あの制服はこの上なくマッチする。緑がベースの陸自はシブく、白詰襟の夏服がまぶしい海自は爽やかで、濃紺で攻める空自には大人の色気を感じる。

 もう、どれでもいいっ!!

 ひと昔前に、家庭科の同僚が結婚した。「お相手は同業者?」と私が聞くと、彼女は「いいえ」と首を振り、続けて答えた。
「夫は、じえい……」
 そこまで聞いたところで、私の頭が予測ワード機能を働かせた。

 えっ、自衛官?!

「夫は、自営業なんです」

 ……それくらい、私は自衛官に反応するタチなのだと理解していただきたい。

 4月末、勤務先の高校に、自衛隊からの電話があった。卒業後の進路先のひとつとして、入隊について説明しに来たいとのことだった。
「午前中、ご挨拶にいらっしゃるそうです。どなたか対応できますか?」
 電話を受けた同僚の報告に、私はすばやく右手を上げて叫んだ。
「ハイハイハイ!! 私がやりまーすっ!!」
 異様な熱意に、周りの教員はいっせいに引いた。予想通り、ライバルはいなかった。
「じゃ、じゃあ、笹木さん、お願いします……」
 思わずニヤけてしまう表情を引き締め、化粧や髪型もチェックして、制服の、もとい自衛隊の到着を今か今かと待っていたが、一向に現れる気配がない。席を外すたびに、「すぐ戻りますから」と周りに断って待機していたのに、とうとうその日はやって来なかった。

 どういうこと!?

 何か手違いがあったのかもしれないけれど、待ちぼうけにカチンと来た。

 しばらくして、また自衛隊から電話があった。
「先日は失礼いたしました。今日こそは伺えると思いますが、ご都合よろしいでしょうか?」
 受話器の向こうから、やや高めの、透明感のある声が聞こえてきた。現金な私は、この間すっぽかされたことなどどうでもよくなり、元気いっぱいに返事をした。
「ハイッ、大丈夫です!!」
「じゃあ、3時半でいかがでしょうか」
「結構ですよ。お待ちしております」
 またもや私は崩れそうになる顔を整え、お色直しをしてそのときを待った。
 今度は予定通りに来てくれたが、服装で期待を裏切られた。制服ではなく普通のスーツを着ていたからだ。

 ひどいっ!! 何で制服じゃないの?!

 明るく好印象な男性だったから、制服を着ていれば、さらに魅力が倍増したのに……。生徒も、関心を持つと思うのだけれども、残念である。
 そんな私にピッタリの、『制服軍服ブログ』というサイトを見つけた。これは面白い!! すっかりファンになってしまった。

 東京・渋谷に『自衛館』という施設があるらしい。
 ここは、2008年7月にオープンした自衛隊のオフィシャルPRスペースで、自衛官の募集資料・自衛隊関連のDVDソフト・自衛隊情報誌などの閲覧ができる。
 私のお目当ては、制服コーナーである。陸・海・空すべての制服と制帽が用意されており、実際に自衛官が着用している制服を試着することが可能という。

 開館は11:00~19:00で、水曜定休日と書いてある。
 誰か、一緒に行きませんか~?



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コメント (18)
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