これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

安眠の友

2009年01月11日 20時50分18秒 | エッセイ
 朝、自分のイビキで目が覚めた。
 隣で寝ている娘から「うるさくて目が覚める」とは言われていたが、自分で聞くのは初めてだ。こんな音がするのかとショックを受けた。
 これまで、うつぶせ寝枕やスノアストッパーなど、あれこれイビキ対策を講じてきたが、どれもこれも効き目がない。これは私のひそかな悩みだった。
 
 何とかしたいっ!

 いっそのこと、耳鼻科で相談してみようと思っていた矢先だった。
「お母さん、今日からこれをつけて寝てみなよ」
 娘のミキが差し出したもの、それはブリーズライトだった。これは、鼻孔を拡げて呼吸を楽にするという、鼻孔拡張テープである。鼻炎がちのミキは鼻づまりを起こしやすいので、寝るときだけ毎日これを着ける。
「ほら、ここに、いびきを軽減って書いてあるよ」
 今まで見過ごしていたようだが、何気なく外箱を見たとき、ハッと気づいたのだという。
 ものは試しで、早速鼻に貼り付けてみた。
 
 なるほど、呼吸が楽だ。

 すっかり感心して布団に潜り込んだ。
 私は大変寝つきがよくて、枕に頭がつくかつかないかのうちに爆睡してしまう。
 その夜は自分のイビキで起きることもなく、いつもより熟睡できた気がした。しかも翌朝は、いつも以上にスムーズに起きられた。
「ミキ、昨日はお母さん、静かだった?」
「うん、静かだったよ。途中で目が覚めなかったもん」
 娘に確認し、安眠の手ごたえを感じた。
 以来、イビキをかかずに寝るようになったらしい。私自身の体調もいいし、娘からの苦情もない。
 長年抱えていた問題が、いとも簡単に解決するとは予想外である。
 念のため、手首につけるスノアストッパーは続けているが、ブリーズライトにはひたすら感謝感謝だ。

 新訳聖書「マタイによる福音書」には「求めよ、さらば与えられん」という名言がある。
 私はクリスチャンではないけれども共感をおぼえた。
 
 故マリリン・モンローは眠るとき、シャネルの5番という香水だけを身に着けていたらしい。
 つまり、他には何も着なかったという意味だが、バストの崩れを防ぐためにブラジャーを着けていたという説もある。
 私は冷え性だから、おやすみハイソックスをはいて腹巻をし、パジャマを着て、歯ぎしり防止のマウスピースをはめ、腕にはスノアストッパー、そしてマスクをする。

 おおっと、マスクをする前に、忘れちゃならないブリーズライト!

 モンローとは対照的な、あれもこれもの重装備。これで熟睡できること間違いなしだ。
 それでは、おやすみなさい。



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コメント (20)
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