あのコルトを狙え

TOKYO2020 子供たちに負債を(笑)

サニー1000 交通博物館

2023-07-19 10:31:00 | (旧車)

日産グローバル本社ギャラリーでサニー1000を見て

 

思い浮かべたのがかつて東京の交通博物館に展示されていたサニー1000。

 

という訳でその2006年時に撮影していたサニー1000のカットモデルを取り上げてみませう、

デラックス車のカーラジオはクラリオン製

当時は気付かなかったが交通博物館サニーは車体番号からしても極初期型なのだが

ハンドルが違う。マイナーチェンジ後のタイプだと思うのですがどうなのでしょう。

これも盗まれたのか?

クラッチペダルがすり減っているように見えますが以前は車内に入れるようになっていたのでしょうか?

 

引いてみましょう

 

バッサリとカットされているので内部がよく分かります。

当時は燃料ホースも付いていたのでしょうか。

 

スイッチを押せばモーターで稼働する機構なので機械音痴な私はこの時に各部を

ガン見していました。

更に昔のサイドバルブに対してオーバーヘッドバルブ(OHV)と言われるのはこれだったのかぁ、とか

思っていました。

そういえば数年前にヤフオクで日産S20エンジン(GT-R)のカットモデルが出品されていたのにも

驚いたものです。

現車のオーナーさんから見たら「もったいない」と思うのでしょうか。

プロペラシャフトの下のシャフトでエンジンが動く。

昔の教習所にはよくこのようなカットモデルが説明用にあったそうな。

 

何気に貴重だ!と思うのがタイヤ

当時モノのバイアスタイヤ

バイアスタイヤ信望者」な小生は『これだよ、これぇ!』と

奇声を上げて周囲の冷たい視線が浴び眩しかったが仕方ない

そんなバイアスタイヤ信望者の私もバイアスを履いているけどそれは米国製のもので

当時の国産タイヤとはちと異なる。

サニー1000純正サイズの5.50-12で現在も販売されているタイヤは見つからなかった。

なので日産ヘリテージコレクションでも仕方なく違うサイズのタイヤを履かせているのでしょう。

以前に自動車雑誌『高速有鉛』の川柳で

  『当時モノ 履いてみたいが デンジャラス』

という秀作があったのも思い出す。タイヤは古いと怖いですからね~。

右後部ウインカー上にあったサニーのエンブレムも無かった(涙

その下にはdeluxeの文字もあったのだろう。

 

いかがでしたか?

 

ネットでよく見かけるこの言葉が実は嫌【笑】)

神田の交通博物館の鉄道展示物は大宮の鉄道博物館に移されたが

自動車、飛行機、ヘリコプター、船舶模型、航空灯台等は

どうなったのでしょう?

このサニー1000は返還され日産ヘリテージコレクションにあるのでしょうか。

あったら誰かが取り上げているでしょうからそれは無さそう。

もしも鉄道博物館が所有しているなら日産に戻してヘリテージコレクションに加えて欲しいと

切に願うのであります。

 

 

振り返ってみると交通博物館の閉館も2006年の事だった。もう17年になるのか。(その時のブログはこちら

いつの日かこの二台が並んで展示される日が来る事を願っております。

 

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サニー1000 日産グローバル本社ギャラリー

2023-07-14 01:09:12 | (旧車)

7月7日

ニューハートワタナベ国際病院で術後定期健診が終わった帰り道。

せかっく休みの日に出掛けたのだから横浜の日産グローバル本社ギャラリーで

旧車を見て帰ろうかな、と調べるとヘリテージコレクションは

昭和41年型の初代サニーが展示されているそうな。

普通の昔のファミリーカーが好きなので訪れてみました。

いい色です

コルトと同じ位な大きさなので親近感がわく

コラムシフトだけどベンチシートではない

シンプルな運転席廻り

パワステが無い時代なのでハンドルが大きいです。

古いクルマを見ると気になるのがタイヤ

博物館やメーカーはどうしているのだろう?と拝見しますと

角は丸いけどバイアスタイヤでした!

懐かしのオーツタイヤでサイズは6.00-12でした。

見辛いけどOHTSUとあります。

しかし当時物をそろえるのは大変なようで

こちらは

GOODYEARとバラバラでした。

本来のサイズは5.00-12

多くの保存車を保存しているメーカーでもタイヤは苦労しているのでしょう。

それでもバイアスタイヤを履かせてくれているだけ感謝です。

これで現代のラジアルだったら残念に思える。

やっぱり昔のクルマには昔のタイヤ

現車は上級のデラックス。

側面(見りゃ分る)

シンプルなスタイルですね。

三角窓には出荷時のOKサインが! キレイなので復刻版でしょうか?

シートもキレイです。画面右下に見えるのは後席用の灰皿でしょうか?

ここ(日産ギャラリー)に来て思うのは過去のクルマの展示台数は3台と少ない。

しかし、そこがいいと思うのです。

台数が多過ぎると目移りしてしまい一台のクルマを細かく観る事が出来なくて帰宅してから

「もっと観れば」「もっと写真を撮っておけば」と後悔する。

なので今回も一台のクルマを存分に見る事が出来ました。

あと

これが実に素晴らしく!!

ペーパーアーティスト太田隆司さんの「GINZA1965」

細かい所(信号機が背面板付きとか)までリアルに製作されています。

そして

キレイなお姉さんの新車解説を聞くのが楽しい。

(お姉さんは『うわ、ヤバい奴来た』とか思っているんだろうなぁ

しかしタイヤ大きいな

そして再びサニーをガン見

 

さて、初代サニー1000といえば

このサニーはどうなったの?

【つづく】

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ホントウニ サヨウナラ

2023-07-14 01:00:00 | 熱海

やはり書いておこう

書こうか書かまいか迷っていたが自分の人生に大きな影響を与えた存在なのだから

やはり書こう

 

福島屋旅館の解体が始まった、とシグナスさんから連絡を受けたのは2月の事だった。

いつかはその日が来ると思っていたが実際に知らせを聞くと動揺し

軽いパニックのような状態となった。

 

「あの福島屋旅館が本当に無くなる」

 

福島屋旅館ご主人のWGさんこと松尾さんが亡くなりサヨウナラ

シグナスさんのご尽力によって旅館は復活するも私は訳あって二度目のサヨウナラ

しばらくして旅館は長く続かず廃業したと人から聞いた時にまたサヨウナラ

 

めっきり熱海を訪れる回数も減った

 

皮肉なことに松尾さんが亡くなった後に熱海はメディアで取り上げられる頻度が増え

温泉街は若い人で賑わうようになった。

もしもまだ松尾さんがいれば福島屋旅館も違った事になっていたのだろう。

 

横須賀線、東海道線を乗り継ぎ

相模湾の車窓を眺めて熱海駅。
商店街を抜けて坂を降りて行き右カーブを曲がると福島屋旅館。
 
それはあるのが当たり前な存在だった。
 
存在を知ったのは20歳の頃でいつかは泊まってみたい宿だった。
 
(初めて泊まった際に撮影)
 
ブログを書き始めた頃なのだが実際には書ききれない程に訪れていた。
 
家ではないのに自分の帰る場所
独身故の贅沢な?逃避先だった。
 
生きていて嫌な事辛い事があっても
 
この仕事が終われば福島屋だ
 
緑色の薄いスリッパを穿きギシギシと音のする木の板の階段を上がり奥のかもめの間に
入り荷物を置き窓を開けて見慣れた街並みを眺める
 
浴衣に着替えて別の階段で浴場へ降り木製の戸を開け
 
年季の入った籠に衣類を入れて熱い湯に入る
 
あぁ、帰って来たなぁと幸せを感じる
 
湯船からあがり木製ベンチに座り扇風機にあたり身体を冷ましてから浴衣に着替え
 
共用冷蔵庫に入れておいたビールを取り部屋に戻る。
 
窓辺に座り団扇をあおぎ冷たいビールを飲んで普段は吸わない煙草を吸う
 
夜中に目を覚ますと廊下に出て蛍光灯の灯りの下でイスに座り
 
静まり返った中に聞こえてくる蛍光灯の安定器から出るジー、という音
 
何気ない事だけど癒される大切な場所だった
 
 
先日、三島へと出かける用事があったので途中熱海で下車をして
 
もう更地となっているという福島屋旅館を訪れた
 
坂町の寺桜の角を曲がると旅館が見えるのだが直前まで見ないように下を向き進み
 
玄関のあった辺りで顔を上げると
 
当然だが懐かしい福島屋旅館の姿は何ひとつ残っていなかった
 
残っていなかった、というより
 
消えていた
 
映画「ニューシネマパラダイス」のエンディングを思い出していた
 
呆然と立ち尽くし
 
 左手に帳場がありその上に「かもめの間」があって浴場があの辺りで…
 
いろんな思い出が頭を過り未練がましく30分はいただろうか(あと10分いたらパトカーのサイレンが迫ってきただろうか…)
 
 
今度こそ本当にお別れだ‥‥私の愛した福島屋旅館
 
 
 
これからは
 
福島屋旅館を訪れ
 
ロビーのソファに座り松尾さんと煙草をのみ
 
あとからやって来たさまひさん安全さんと「かもめの間」で酒を飲んで
 
車庫にはあのコルト
 
そんな夢を
私は見続けるのだろう
 
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