素敵な句集をいただきました。
パンジーや答えが出たら咲きなさい
春泥を弾きつ帰路の耕運機
春の雲見上げて無口膝四つ
老鶯やうめ片寄りし握り飯
蕨狩り蕨に蕨教へらる
鉄の香の澱む厨や時鳥
焼きそばのソース斑らに夏兆す
青芝を夜な夜な尖らせる月光
舞茸の株をわしゃりと割にけり
ふるさとのあの野にきっと秋薊
天井の節目に見つめられて風邪
かま猫さんの潔く若々しい感性☆””
山育ちの私の心に響いてくる句がいっぱいあって、
楽しく、嬉しく、そして懐かしい思いに満ちた句集でした。
パンジーの句には、ある詩が思い浮かんでーー思わず、くすっ。
つぼすみれが
パンジイになるまでの
その進化の生理のなまめかしさ
その歴史の陰謀の
無残さに
眩暈(めまい)するのである
「菫」 村野四郎
『立葵』
天にまっすぐ咲き上るタチアオイは大好きな花です。
夏生れのかま猫さんらしく、潔くそして深い感性の句に打たれました。
俳号の「かま猫」は、宮沢賢治の童話「猫の事務所」に登場する夏生れの猫からとのこと。
夏井いつきさん率いる 俳句集団「いつき組」組員
伝統俳句協会「卯浪」所属
この句集は、娘さんとそのお友達からのお誕生日プレゼントなのですって!
なんと素敵なサプライズ☆””
ブログで出合ったかま猫さんに、実際にお会いできたなんて!
再開されるというブログ、今から楽しみにしています。