公卿のトップになった道長は、うまく根回しして反発を抑え、
自分のアンチである出仕拒否中の伊周・隆家兄弟も
陣の定めに引っ張り出すことに成功。
公任はこれ以上の出世を望まず趣味に生きたいと言って
(実際の公任は、そんなわけないと思うが)
参謀としてアドバイスしてくれるし、
達筆ゆえに女性たちとつながりが多い行成も
情報収集に協力してくれるし、
義兄の俊賢も藤原氏でないことを使って
うまく伊周・隆家を引っ張り出してくれる。
めちゃうまくいってる。
そして、まひろも、漢籍を嗜んでいることと、
清少納言とのつながり、宋人の漂着が
うまく作用しあって、結果的に無職だった父が出世。
めずらしくハッピー☆ハッピーな回!!
……と思っても、そうはいかないよ?とばかりに、
ラストで大事件。
伊周の恋人のところに忍んできていたと思しき男に
隆家が矢を射かける→男は花山院でした!
さすがの隆家も、「やべえ……」って顔してたよね。
今回、帝にすらうんざりされてた伊周、
もうどんどん悪い方向へ。
このドラマのこの兄弟、悪く描かれすぎていて
同情の余地もないのだが、
定子さまが後ろ盾を失って窮地に陥ることになるのがつらい……
【その他いろいろ】
・伊周が道長にタメ口で突っかかり、
みっともないことになったのを面白がってる実資。
・清少納言のつてで後宮へ来たまひろ、
古式ゆかしい少女漫画の嫌がらせ・画鋲の洗礼を受ける。
「いっつもやられてるけど、平気!!!!」
と聞こえよがしに言う清少納言、強い。
・帝、昼間から定子さまといちゃいちゃした後に伊周から
「妹に御子をさずけて!」
と言われる。さすがにうんざりするよね……
・女を盗られた(と誤解している)伊周が泣いてるの、
ちょっと可愛かった。
本人の中で「それもこれも関白になれなかったせい」に
なってるのは、まあ、もうどうしようもないね……